呪いの残痕�� ページ31
ギィ、ギィ、と木の軋む音が響き、嗅ぎ慣れない潮の匂いが鼻腔をくすぐる。
周囲を見回すと美しいエメラルドグリーンの海がどこまでも広がっており、透き通った海底に咲き誇る珊瑚がよく見えた。
「…こら、あまり身を乗り出すな。ひっくり返るぞ」
「おっと、ごめんごめん」
背後から咎められ慌てて身を引いた僕は、現在小舟に乗って海の上を航走していた。
船尾に立って
端が見えないほど広大な海の美しさに惹かれ、思わず身を乗り出してしまったけれど、いくら波がないとはいえこの小さな船は簡単に転覆してしまう。
気を付けなきゃ…と心に留めて、太陽の光に反射してキラキラと輝く海面を眺め、膝を抱えて感嘆の息を漏らした。
「それにしても、本当にすごいよね…これ全部、本丸の一部なんだよね？」
「あぁ。この海も珊瑚礁も、すべて審神者の霊力によって生み出されたものだ。本丸の広さは、そのまま審神者の霊力の量を表すといっても過言ではない。つまり…ここの審神者は、とんでもない霊力量を保持していることになる」
「すっごいなぁ…僕の霊力量も規格外だってよく言われるけど、もはや比にならないよねこれ」
「君の場合はあまり目に見える形ではないからね。君も十分とんでもないから気にしないことだ」
「いや別に気にしてないけど…」
なぜか得意げに鼻を鳴らす長義にぽそりと呟くと、遠くに桟橋が見えてきた。
その先端には、あの日再会した村雲江と五月雨江が立っており、こちらに気づいた彼らは手を振っている。
それに手を振り返しながら、僕はここに至る経緯を思い浮かべた。
…買い出しに出かけたあの日、彼らに"｢相談がある｣"と持ち掛けられたものの、実は結局詳しい話を聞けていなかった。
彼らも買い出しに来ていたのだが、いろいろ周っているうちに遅くなってしまったので、早く帰らなければいけなかったのだ。
僕の方も、間もなく長曽祢と堀川が戻りそうだったし…
ということで、大まかな事情だけ聞いて、詳細は後日改めて話そうということになり、連絡先を交換して予定を立て、こうして彼らの本丸を訪れたというわけだ。
そして事前に軽く聞いていた、肝心の相談内容というのが──
──村雲江に、呪いの後遺症が現れているとのことだった。
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千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！私のお願いを聞き入れていただき、ありがとうございます！！無理を承知の上でのお願いだったのに了承してもらえてとても嬉しいです！！投稿の方は寒蘭様のペースで大丈夫ですので！これからも応援しています！お体に気も気をつけください！ (3月11日 13時) (
レス) @page46 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
寒蘭(プロフ) - 千珠さん» かしこまりました！本編未登場の子に関してはIFストーリーとして書かせて頂きます(*´∀`*)全員を書けるかわからないですが、ストーリーが思いつき次第投稿しますね！ (3月8日 17時) (レス) id: 69f96811e5 (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» 本編にいないキャラ達なのでFIストーリーで大丈夫です！！もし、検討していただけるなら幸いです(今あげたキャラは私の推し達です。まだ推しはいますが) こんなに沢山リクエストするのはどうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします…！スライディング土下座 (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» と、コメントのついでみたいになるのですが、数珠丸恒次、小烏丸、抜丸、肥前忠広、今古伝授の太刀、泛塵、笹貫と孫六兼元と京極正宗ちゃんのリクエストもお願いできたら嬉しいのですが……。本編にいないキャラだとは思うのですが、夢主ちゃんと絡ませて欲しいくて… (3月8日 12時) (レス) id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 寒蘭さん» お返事ありがとうございます！はい！それでもか構わないです！無理なリクエストをお願いしているのに、書いていただけけるだけでとても嬉しいです！本編で未登録のキャラをまたリクエストととしてお願いするかもしれませんが、その時はIFストーリーでOKです！！ (3月8日 12時) (レス) @page43 id: 0eaf370a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒蘭 | 作成日時：2023年12月17日 23時
