砂嵐の果てに見えたもの(マーダーside) ページ4
キ「ね、ねぇ…だんだん赤いのが増えていってる気がするんだけど…」
エラ「確かに…」
道を進むごとにどんどん手垢と血飛沫が増えていく様に俺達は更に気味の悪さを感じながら歩いて行った
また額縁を見つけると俺は題名を読み上げた
マダ「己の業(カルマ)…か…」
するとまた画面が変わりそこは地下室のような場所だった
《開けてよ!お姉ちゃん!お母さん!》
バンバンと箱を内側から叩くイリーナの声
そして不安気な母親の姿が映る
《本当に…カイドルがそんな事を?》
《あぁ…聞いちまったんだよ…あたしら全員殺してなんかわけわかんねぇ計画に使うんだと…完全にイカれちまってる…だからあたしは逃げてきたんだ。》
《でも、これからどうするの?》
《イリーナを隠した場所はともかく、他に隠れる場所を見つけるしかないだろうな…》
そんな話をしながら二人は一階のキッチンに来ていた
《どこか隠れる場所は…》
《みーつけた。》
《《!》》
振り向くとそこには今の様な服装のカイドルがいた
《逃げろ!》
《え、でもヴァーナは…》
《早く!》
《っ…》
ヴァーナの言葉に母親は苦しそうな顔をしながらも奥の方に消えていった
《おやおやおや…彼女を逃してどうするつもりだい?》
《うるせぇイカレ野郎!母さんとイリーナには指一本触れさせねぇからな!》
キレながら叫ぶヴァーナにカイドルはくすくすと笑った
《く…ククク…》
《何がおかしい!》
《いや…僕は彼女達に触れるなんて一言も言っていないよ?》
《何?》
《僕は触れない。殺さない。何にもしない。するのは…》
《ガッ…!?》
次の瞬間ヴァーナの首に注射の様な弾が放たれた
それはどんどんヴァーナの身体に注がれ苦しそうに呻く声がする
《君だよ。ヴァーナ。》
《て…メェ…!》
《あぁ…美しいよヴァーナ…》
カイドルの声を最後にまた砂嵐が映像を包んだ
ナ「これで終わりか?」
マダ「いや待て、さっきの砂嵐と何か違う。」
先ほどとは違い何か物音の様な雑音と途切れ途切れに映る何かに俺は不信感を覚え、行こうとするナイトメアを止めた
イ「何…?」
エラ「映像ガ…ダンダン…鮮明ニ?」
やがてはっきり映し出される様になった画面に俺達は目を見開いた
全「「!?」」
そこには大きな鎌で腹を貫通され血みどろになりながら狼狽える母親とヴァーナの手が映し出されていた
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ソルトサンド - 全力で応援します! (2019年4月30日 22時) (レス) id: e4e8ea73ed (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - いいんですよ…次のシーズンでも良ければおうえんおねがいします (2019年4月30日 18時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ソルトサンド - セカンドシーズンもあるんですか!? 闇鍋ソースさん好きです(突然の告白) 楽しみに待ってます(急に馴れ馴れしくしてすいません) (2019年4月30日 14時) (レス) id: e4e8ea73ed (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - フッグさん» フッグさぁぁぁん!ありがとうございまぁぁぁぁす!(感涙) (2019年4月30日 1時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
フッグ - ファーストシーズンおつかれ様です! セカンドシーズンもよろしくお願いします! (2019年4月30日 0時) (レス) id: 32ba9cd25b (このIDを非表示/違反報告)
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