希望のソウルに惹き寄せられて3 (ページ8)

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タコス(エラー&クロスside) ページ8

ヴ「よぉ！お前ら！今日の昼飯はタコスだ！」

その日の昼、出されたのはタコスだった
タレで美味しそうに焼かれたタコスは脂がのっていてとても美味しそうだった

ホ「おー！肉ましましじゃねぇか！」

ナ「うまそうだな。」

ヴ「肉好きなのは知ってるからな！さ！たんと食べてくれ！」

キ「うーん！おいひぃ！」

マダ「うまい…」

みんなが美味そうに食べる中で俺はそれを手に取り見つめているだけだった

ヴ「どうしたエラー、元気無いな。」

エラ「エ、アァ。少シナ…」

タコスといえば、あいつの好物だった筈だ
残して来てしまったが今どうしているんだろうか…

キ「あー、そういえば今頃クロスどうしてるんだろうね！」

その時キラーが俺の言いたかったことを言ってくれた

ヴ「クロス？」

エ「アァ。オレラノ後輩ミタイナモンダ。元ヨリオレラガココニ来タノハイリーナヲ利用スルタメダ。アイツハ残シテ来チマッタガ今頃ドウシテルカ…オレラハココカラ出ラレネェシ…」

ヴ「ふーん…」

するとヴァーナは考えたような顔をして

ヴ「…少し散歩して来るわ。食器は台所に置いといてくれ。」

と言って何処かへ行ってしまった

マダ「どうしたんだアイツ…」

ナ「さぁな？あ、ラス1いただき。」

ホ「あ！俺のぉ！」

エ「モウ散々食ッタロ！」

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ク「ここか…」

先輩達が居なくなって数日経った
未だに電話しても音沙汰はなく仕方なく俺はこの謎めいた世界に足を踏み入れていた

ク「成る程。一度ここに来るともう戻れない仕様になってるのか。これなら先輩達が戻ってこないのも頷ける。とにかく散策してみるか。」

俺はそういうと歩き出した

見たところスノーディンの様だが誰もおらず不気味さが増した

ク「なんなんだここ…」

と、その時だ

「そこの白いフードの方。」

ク「誰だ！」

バッと振り返ってみるとそこには黒いフードを被った長身の男が一人、立っていた

ク「誰だお前…」

「あぁ、そんなに警戒しないでください。私はただ単に貴方をお茶会に誘おうと思っただけですよ。」

ク「お茶会だと？ふざけるな！初対面のやつを信じろだなんて出来るか！」

「…はぁ…どの方もめんどくさいですね。仕方ありません。前と変わらず少し狡い手を使わせていただきましょうか。」

ク「何？ぐっ！？」

「さぁ、私の目を見てください？」

ク「なんだ…これは！」

見たくもない男の赤い瞳に俺は何故か目が離せなくなった
どんどん意識が遠ざかる中で男は不気味に笑っていた