開けゴマ[sideＭ] ページ37
《side潤》
おれが持ってきたコーヒーでみんな一息ついて、ランタンのオレンジ色の光があたりを照らして、なんとなく穏やかな空気になった。
相葉さんの手当てをしてたら、翔さんが熱心に手紙を読んでいて、ふと声を上げる。
「これ、なんだ？」
封筒の、上の部分に、Ｙ、ＷＥ、ＲＴ、Ｑ、と書かれてある。
「なんかのヒント？……なんかこのアルファベット……」
ニノが首を傾げてる。
「あのレバーの横、なんか板みたいになってない？扉かな？」
相葉さんが指差す方を見たら、確かに、ドアみたいなのがある。
「どうやって開けんの？」
リーダーがちょっと近づいて壁を見てる。
「ひらけーゴマ？ってね？」
相葉さんがそういって、なんとなくシーンとなる。
「なんかごめん……」
「いや、今俺もそれ言うとこだった、先言われた」
翔さんがぶふ！って吹き出してる。
「……」
「ここに、クリストファーって書いてるけどなんだろ」
翔さんが扉の下のほうを見て言う。
「それと、Ａｕｇｕｓｔって書いて、斜線引いてる」
「意味不明、よしできた！どう？」
俺がそういって、相葉さんの足を見下ろす。
「ばっちり！ありがと！」
相葉さんが包帯を巻いた足をぶんぶん振り回してる。
だからそんなに振り回したらまた怪我するよ。
「いや、その謎は今のでわかったけど肝心のものがないんだけど」
ニノがうろうろしだす。
「……まさか……うわ、最悪」
ニノがげええって文句をたれてる。
「でけーよ……５人じゃないと無理ってこれかよ……」
一人で納得して、うんざりしてる。
「なに！何がわかったの！」
翔さんもちょっとイライラしだした。
「で？もっとヒントない？」
「アリババと40人の盗賊」
翔さんが、いきなり手紙を透かして呟いた。
「って書いてる……」
「……え？透かし文字？」
みんながいっせいに手紙を覗く。
「それってそれこそ、開けゴマじゃん。ＯＰＥＮ ＴＨＥ ＳＥＳＡＭＩ」
俺がそういったら、相葉さんが大声で扉の前で叫んだ。
「おーぷんざせさみ！だめだ！」
相葉さんががっくり、うなだれた。
「開け、ゴマ！」
リーダーも高い声で叫んだ。
「いや、もっと流暢に言わなきゃ駄目なんじゃね？Ｏｐｅｎ Ｔｈｅ Ｓｅｓａｍｉ！」
翔さんまで。
「だめか、お前らも言え！」
翔さんが言う。
「言っても無駄だよ、入力しなきゃ」
ニノがため息を吐きながら、言った。
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カナ - ものすごくよかったです！よしのさん、無の証明応援してます。 (2019年11月9日 21時) (
レス) id: b8c9c9f13b (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 何度読み返しても面白いので、嫌なことがあったりすると必ずこの作品をこそっと読み返してます（笑）お妃候補や青王子がキリッとしている姿など、プチ続編を密かに期待しています(*^-^*) (2018年8月12日 11時) (レス) id: 46d8f31019 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - わぁとっても楽しかったです。五人それぞれの特色が素晴らしくて拝見していてワクワクが止まらなかったです>^_^< (2017年9月18日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
catseye(プロフ) - いやいやいやいや。嵐さんの（ヲタヲタしい）話を出来るってだけで私の中ではフツーの人じゃないですし、がっかりしませんよ(笑)赤いネルシャツ着てお蕎麦持って待ってましょうか？(笑) (2014年11月18日 18時) (レス) id: 9878059a12 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - なおさん» ありがとうございます( ；∀；)各王子の声で再生されたといわれるの嬉しい♪こういう話になると、相葉さんはアカレンジャーの役割をします！トラブルの根源でヒーロー(笑)翔青、和緑、智黄、潤ピンク←でどうだろう。なんか違う(笑) (2014年11月18日 8時) (レス) id: 526c4ff89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作成日時：2014年7月5日 17時
