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24話 ページ26

「ずっとそれで来られたら流石にキツいぞ僕も……」

「ずっとそれで行くわけねーだろふざけんなよお前マジ」

「ウイスキーをロックな?ああ、ああ、わかったわかった」


デュースは鼻を親指で掻きながら立ち上がり、ウイスキーをコップに注いで、また俺の前にどっかりと座って、思いっきり自らの口に入れて俺の首を固定し勢いよく口をつけて流し込んでくるから、両方の服の下に垂れた気がする。

俺がごくごく何も考えずに飲んでデュースの口の中を吸うと、口を離されたのでデュースの顔を見上げた。


「随分いっぱい飲ませるじゃん」

「ん……?少しずつの方がいいのか?」

「なんでもいいよ……もっとちょうだい」

「君がこう……」


首を掴まれてデュースのあぐらの太ももの上に押さえつけられ、口に酒を含んだデュースにまた結構な量を再度上から流し込まれた。流し込まれたのが喉に当たって咽せそうになるのをなんとか耐えて、けほ、と口に手を当てて小さな咳一回で我慢すると、デュースは満足そうな顔をしてこちらを見下ろしていた。


「これなら溢れない」


下手くそが、と思ったけれどその顔を見たら口に出なかった。この姿をガキに見られたらどうしようとも思ったけれど、思ったからこそ──首に手を回してもっとと強請ってやったのに、デュースは俺のその行動に顔を顰めた。それに悲しい気分になって、再度もっとと強請ると、もう一度顔を顰めてから口移ししてくる。悲しくて笑って、口内のウイスキーを飲み込んで、もう一度笑ってから体勢を戻して。戸惑うデュースを置いてさっさとベッドに入った。

お前があんな顔さえしなければ、もう少し酔えたのに。恨めしい気持ちでいっぱいだ。とりあえず明日からああいった言動はもう2度としないように、と首を振って、悪いループに入っていることに気付いた。けれどそれは昔からやっていることで。誰と一緒に生活するにしたって多かれ少なかれそういうことはあるんだと自分を安心させてやる。

コンコン、とノックをされてびくりと肩が震えた。


「A……?」

「いやいいよデュース、放っておいてくれ……別に放っておかなくてもいいけど。ヘソ曲げてる訳でもないから……ちょっと反省してるけど」

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功徳(プロフ) - くずきりさん» わーい‼️全部読んでくださってる……いつもありがとうございます🥰今後ともよろしくお願いします💦 (11月10日 22時) (レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
くずきり - 初コメ失礼します、語彙力イカレてますがぶっ飛びそうな位好きです。主可愛くて愛おしいしスペード可愛い極まりないのに最後でうわ〜て感じ噛まして来て、結局お互いの事も自分の事も一番みたいな…作者様の作品全部好きです応援してます、今後とも応援させて頂きます! (7月28日 22時) (レス) @page47 id: cd8b5937a1 (このIDを非表示/違反報告)
功徳(プロフ) - ???さん» ありがとうございます!よかったです!嫁との仲直り(気色悪い隠語)はさぞかし優しくて愛情を感じるものになったと思ってます(でも結局夢主が最終的に結婚を認める形式で浮気を最初に許容したのが悪い) (5月29日 17時) (レス) @page50 id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
??? - 初コメ失礼します。作者様の作品に一目惚れし、バットエンドやシリアスが好きになった者です。最後の最後にデュースが爆弾をぶっ込んで来て、頭を抱えていても立ってもいられなくなりコメントしました。作者様の書く小説が大好きです。失礼しました。 (5月28日 23時) (レス) @page50 id: fb57b657b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたし | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年1月8日 20時

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