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返答すると、仁は露骨に怒りを表し、チッと舌打ちをした。
…あ、ヤバイ。「使えねーな」とか言われちゃうかな。
怖くなって目を瞑る。
「んー、そっか。Aなら折りたたみ持ってるとか思ってたけど…持ってないか
まぁそれにこれじゃぁ折りたたみぐらいじゃだめか…。
ん、ごめんな、A」
しかし、彼は予想に反して優しかった。しかも頭に手置かれたし。
な、なんだこの態度の変わりよう。一体どうしたんだ、仁。
目を見開いてぎょっとしていると、彼は手のひらを前に突き出し、雨が降っているかどうか確かめるようなポーズをした。
「でも、雨降るなんて言ってなかったしこのままじゃぁ帰れない…マジかよ…
てかこれ、いつ止むんだよ」
「わかんない…」
かれこれ数分は経つが、激しい雨は止みそうにない。
かといって、ずっとここにとどまっているのもなぁ。
その時、仁が唐突に口を開いた。
「…A。お前、家から何分かかる」
「え？ 私は20分くらい…走っても10分はかかるけど…何で？」
「そっか」
仁は私の質問には答えずに、腕を掴んだ。
「ちょ、何を？！」
「超近道があるんだ。そっから行けば俺んちは5分でつく。…A、俺んちにこい」
…え、嘘。そんなの初耳なんですけど。
置いてけぼりを食らった私を無視して(多分気づいていないんだろう)、仁は外へと引っ張りだし、そのまま走り出した。
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葉音゜・*:。:*・゜ﾊﾉﾝ(プロフ) - 面白いですね〜(>_<)！！！（←） もう、ずっと見ていたいです（笑） (2015年11月28日 15時) (
レス) id: bccff009b6 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - とてもこの話大好きです！仁君の性格が…。(´д`*) 更新楽しみにしています！ (2015年1月3日 2時) (レス) id: 6d1f02e3b5 (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ ―funf―(プロフ) - クリエイターkkさん» コメ有り難う御座います！彼氏君もとい仁君の思考ヤバイですよねｗ僕自身も書いてて思いました…というか男の思考なんちゃ解らん。← そしてスズメバチに持ってかれるという…スズメバチ素手で倒せたら相当凄いと思いますよｗあははｗｗｗ (2014年7月30日 19時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
クリエイターkk(プロフ) - 仁の思考内で色々とフラグが立ってるのにスズメバチに持ってかれたwww (2014年7月28日 22時) (レス) id: b9bcc0e115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肆 x他1人 | 作成日時：2014年7月21日 17時
