私と兄とお友達【USSS】

78話 ページ30

坂田「…」



うらた「…」



Aがお風呂に入ったあとの俺達は、なんとなく無言で過ごしていた



お互い話したいこと、聞きたいことは決まってる



ただ、先に口にするのはどっちか



それを牽制しあっているのだ



うらた「…手、大丈夫なの」



坂田「へ？あー…うん、まあ」



突然口を開き、しかも全く関係ないことを聞き出した俺に戸惑う坂田



坂田「…俺、Aのこと好きだから」



この流れでくると思わなかったので、さっきとは逆に戸惑う俺



うらた「…俺も、好きだよ」



坂田「…うん」



うらた「…ずりぃ」



思わず声が出る



ずるい、坂田はずるい。絶対に。



強敵どころじゃない



むしろ俺がおじゃま虫だし



それでも諦めきれないんだけど



何日も考えて、落ち込んでたことではあるけど



本人からの告白はなんとなく来るものがあった

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