【urt】私と兄とお友達【skt】

よんじゅうさんわ ページ44

センラさんの言うとおり、きっと恋じゃなかった



彼だけを私の居場所だと思ってて、全ての期待を彼だけにしていて



その結果だったんだと思う



「…さかたん、大好き」



坂田「…俺も、大好きやでA」



「私のこと、見つけてくれてありがとう」



坂田「…こちらこそ、俺に見つけられてくれて、ありがとう」



「さかたんのおかげで、私はここにいれて、たくさんの事を思って、たくさんわがまま言えてる」



坂田「…もっと言っていいんやで？足りない」



「余ってるくらいだよ」



坂田「…本当に、なんかあった？話聞くよ」



「…ううん、なんにもないの。本当に。…ね？私、飲み込んでないでしょ？」



坂田「…うん」



きっと恋じゃなかった



誰にそう言われても



自分ですら、今はそう思ってしまうけど



それでもあなたに抱いた感情を、特別にしておきたくて



私の初めての感情は、全てあなたに注ぎたくて



だって、この先あなた以外を見て



たくさんの人と出会って、話して



それでも絶対に変わらない



あなただけは何があっても特別な人



だから、もうこれ以上のワガママは言わないから



あなたを思っている気持ちを、初恋と呼ばせてください



「…大好き。お兄ちゃん」



今日で、終わりにするから。

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