芥川「ここが、地獄というのだと思った。」 ページ10
芥川said
応答が、無い。
芥川「おい、おいッ!!!白!!!」
厭な予感がした。
彼奴がそう簡単に倒される奴では無いことは知っている。
しかし何かが可笑しい。
まさか、
黒服「どうされましたか?」
芥川「...緊急事態だ。貴様は双黒を応援に呼べ。」
黒服「えっ」
芥川「許可なら僕が首領から貰っている!!早くしろッ!!!」
黒服「はっはいッ!!!!」
白がくる前に首領が云っていたこと。
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森「もし、彼女の身に何かあったと思ったら直ぐに中原君と太宰君を呼びなさい。」
芥川「何故ですか?」
森「彼女の異能力、と云うのかは本人もはっきり分からないようだが、我々が思っている以上に危険かも知れなくてね。私の最適解をいとも簡単に崩す程だ。この間の円舞招宴のこともあってね。一瞬だったのだよ?数百人の組織の人間が死ぬのはね。」
芥川「彼女がやったのですか...!?」
森「勿論太宰君達も素晴らしい働きだよ。しかし彼女はその中でも凄かったらしくてね。でも余りにも力を出しすぎると暴走することがあるんだ。大宰君が夜に彼女の異能力が暴走して自分でも予期せずに体に大きな負荷を掛けることがある。中原君の汚濁みたいにね。」
芥川「汚濁...」
森「だから、彼女が力を予期せずに使いすぎた場合、止めるにはあの二人程の力がなくてはいけないと思ってね。念のためだよ。二人にはもう云ってあるから。」
芥川「御意。仰せのままに。」
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最後のインカムから流れた情報
北の倉庫へ向かう。
そして、
自分にも分かる。噎せかえるような、夥しい錆びた鉄のような血の臭い。
芥川「白ッ!!!」
羅生門でひしゃげていた入り口の扉を切り裂き飛び込んだ。
そこは
明らかに躯のパーツがバラバラになった人間が
張り巡らされている朱色の紐に吊るされている。
朱色の紐は宙を動き続け、それに触れた人間の体はプツリと切れる。
その真ん中にいる白と、倒れている少女。赤子の泣く声。
狂ったまま死んだだろう人間の顔に
時々体が変な方向にひしゃげた死体もあった。
肉の塊のような大きなものが壁に張り付いていて心臓のように動いている。
芥川「ッツ...!!!!」
僕でも、この場所は気が狂いそうだった。
その時、白の躯が大きくぐらついた。
芥川「白!!!」
腕に抱いていた赤子を庇うように倒れた白を走って受け止める。肺が大きく痛み咳が出たが、それより
芥川「...血..ッ!!!」
彼女の脇腹から夥しい血が流れていた。
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文ストやコナン好き(プロフ) - 気になるのが、設定の部分の奴は文字化けじゃないですよね??更新頑張ってください🔥m(_ _)m (2022年2月3日 15時) (レス) id: 218de432c4 (このIDを非表示/違反報告)
おせち - 更新待ってます!頑張ってください。 (2019年5月11日 23時) (レス) id: 1cf454f355 (このIDを非表示/違反報告)
白い雪(プロフ) - イヴ「和」○かき氷さん» そうなんです、、、!勿論その後も書くつもりなので楽しみにしててください!織田作が死んじゃうのはやっぱり悲しいですけど、それで太宰さんの人生を変えた一生の人になるのは美しいですよ、、、(*´-`) (2018年11月20日 2時) (レス) id: fcbc0f16b9 (このIDを非表示/違反報告)
白い雪(プロフ) - Black Aliceさん» ありがとうございます!これからまたコツコツ投稿しようと思います! (2018年11月20日 2時) (レス) id: fcbc0f16b9 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ「和」○かき氷(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これネタが尽きても太宰さんがポートマフィア抜けるようにしたらめっちゃ長くなりますね^^;太宰さんが抜けた後の展開を自分なりに想像してみたりしてます笑もし良ければそちらの方も書いて貰えませんかね……?(織田作が死ぬのは嫌だけど) (2018年11月17日 22時) (レス) id: 261bc1b2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い玉 | 作成日時:2018年5月4日 9時