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ある日の午前 ページ6

中也「おい、白」

ある秋の午後。中也が本部にある私の部屋へやって来た。

相も変わらず籠の鳥の私は自室の窓を開け放ち、縁に座って外を見ていた。あの幼女趣味はあの任務で私がドレスを着て以来、自分の趣味の服を着させようと必死だ。
しかし私は大抵浴衣や着物しか着ない。今も紅葉という人から貰った黒い布地に銀の菊の刺繍がしてある着物を金の帯で締めていた。
髪は彼岸花の簪。私の簪のコレクションの一つだ。

『なんだ、中也。私に用事か?』

あの任務を終えて以来、渡しの実力を見極めた森は、
私に訓練をさせることはなかった。それにより、中也や太宰とはあまり会わない。
なので、私はほとんど暇だった。満月の日もまだ先で、退屈で死にそうだった。


中也「首領が御呼びだ。」


『...はぁ。散歩ではないのか』

中也「なんかすまねぇな...」

『いいや、いいんだ。』



強すぎる力をもつ私を守るためのことだろうから。
だからここに私を隠すのだ。


中也「行くぞ」

中也が手を差し出す。
私はそれを握った。



すると中也は私の腕をぐん、と引いて走り出した。

『えっ...?』

中也「んな浮かねー顔をすんなよ。ほら、首領室まで走るぞ!!!」

『えっちょっ!』


中也は紅葉のような色の髪を揺らして走り続ける。




過去の記憶

紅葉の森のなかを走る二人





私は微笑んで、中也の手を握り返した。




『...大好きな人間。』





中也「...?白、なんか云ったか?」



『いいや、何でもない』




いつか覚める夢に身を寄せる。
私はあの日の夜に一人





取り残されたままだ。

『....』森「感情が読み取れない」→←とある掲示板 ―相談したいんだけどいいかな?―



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設定タグ:文豪ストレイドッグズ , 双黒 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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文ストやコナン好き(プロフ) - 気になるのが、設定の部分の奴は文字化けじゃないですよね??更新頑張ってください🔥m(_ _)m (2022年2月3日 15時) (レス) id: 218de432c4 (このIDを非表示/違反報告)
おせち - 更新待ってます!頑張ってください。 (2019年5月11日 23時) (レス) id: 1cf454f355 (このIDを非表示/違反報告)
白い雪(プロフ) - イヴ「和」○かき氷さん» そうなんです、、、!勿論その後も書くつもりなので楽しみにしててください!織田作が死んじゃうのはやっぱり悲しいですけど、それで太宰さんの人生を変えた一生の人になるのは美しいですよ、、、(*´-`) (2018年11月20日 2時) (レス) id: fcbc0f16b9 (このIDを非表示/違反報告)
白い雪(プロフ) - Black Aliceさん» ありがとうございます!これからまたコツコツ投稿しようと思います! (2018年11月20日 2時) (レス) id: fcbc0f16b9 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ「和」○かき氷(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これネタが尽きても太宰さんがポートマフィア抜けるようにしたらめっちゃ長くなりますね^^;太宰さんが抜けた後の展開を自分なりに想像してみたりしてます笑もし良ければそちらの方も書いて貰えませんかね……?(織田作が死ぬのは嫌だけど) (2018年11月17日 22時) (レス) id: 261bc1b2af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い玉 | 作成日時:2018年5月4日 9時

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