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2話:律と謎の二人 ページ3

律side


律「ん、あれは…霊幻さん…?」


委員会があった僕は帰りが
遅くなったので小走りで帰っていると、
捨て猫を抱っこする霊幻さん
らしき人を見つけた。

黒いパーカーなんか着てる…
珍しいな…


律「あの…」

「ここで何してるんですか?」

律「!」


僕が話しかけようとしたら、
メガネをかけてて、顔に傷が
ある大人の人が先に声をかけた。

知り合いなのか…?
というかまずあの霊幻さんにあんな
悪い事してそうな人の知り合い
なんか居るのか…


チラッ


律「っ!」


僕が帰ろうと歩き出そうとしたら、
霊幻さんにそっくりな人が
こっちをチラッと見た。

…今、こっちを見た…?
いや気のせいかな…
早く帰ろう…

僕は前にいる二人をあまり見ない
ように横を通り過ぎた。
すると後ろから声が聞こえた。


??「…あいつも超能力者だぞ」


僕はその言葉に反応してしまい
足を止めてしまった。

しまった、と思った時には
もう遅くて、メガネをかけてる
方の大人が僕に話しかけてきた。


「おい、お前超能力者なのか?」

律「…すみません、
何の事かさっぱりです」


僕は出来るだけ平常な振る舞いをした。


「そうか、ならいい。
急に引き止めてすまなかったな」


メガネをかけてる人はそう言うと、
くるっと向きを変えた。

メガネをかけてる人はもう
話しかけて来なさそうだ。
今のうちに帰ろう。


僕はもう一人の男がニヤついて
いたのには気付かず、家に帰った。

3話:そっくりさん→←1話:背中の痛み



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作者名:あらた | 作成日時:2016年10月10日 12時

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