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にーじゅさん ページ25

エリザ「もうっ、聞いてるの?フィーちゃん」

エリザの怒気を含んだ声に、一瞬遠くなりかけていた意識が戻って来る。

今は学園の敷地内にある、私達の寮の部屋の中。
無事にリヒテンのリボンを届けたのはいいけれど、
届けた直後エリザに寮まで強制連行され、今に至る。

さらに、菊のところの正座?とやらをさせられ、足が痺れて私そろそろ限界。
足をプルプルさせながらひたすら正座を続けるが、
エリザのお説教が終わる気配はない。

エリザ「男子が居る前でそんなにポンポン脱いじゃ駄目でしょう?
例え、下にシャツ着ていたとしても駄目なの!」

主「・・・なん、で?」

別にタンクトップや薄いシャツを着ているのだから、いいと思うのだが。
全部脱がないだけモラルがあると思ってほしい。
ちょっと前ならば躊躇なく全部脱いでいたのだから。

あ、全部じゃないや、胸当てはしたままだった。

エリザ「なんでって・・・」

主「下、着てる。問題、ない」

エリザ「あるわよ問題・・・、ていうか問題しかないわよ・・・」

んー・・・と頭を抱え、しばらく考え込むような素振りを見せながら、
はっと顔を上げるエリザ。
その様子は、まさに情緒不安定の人だ。
そうにしか見えない。

エリザ「例えばフィーちゃん、貴女が何時もの通りバッて脱いで、
それを見た怪しげな男共に襲われたらどう思う?」

襲う・・・、こんな奴を襲う人がいるのだろうか。
しかし、それを言ったらまた怒られそうなので大人しくエリザが言っていた事を
脳内に思い浮かべる。

・・・ふむ、相手はろりこんさんか。

主「相手、を、警察さんに、連れて、いく」

エリザ「いやそうじゃなくて。嫌だーとか、気持ち悪いとかあるでしょう?」

主「うん」

エリザ「そうでしょう?だから、駄目。
いくらW学園の生徒が相手だったとしても、男である事に変わりはないの。
わかった?」

主「・・・相手、が、エリザ達、だったら、良い、の?」

エリザ「それは大丈夫よ。私達も同性同士でなら普通に脱ぐし」

主「わかった、次、から、しない」

私がそう言うと、エリザが「よしっ」と満足そうに頷く。
ろりこんさん達に襲われるのは嫌だし、これからは気をつけよう。

エリザがお菓子を買いに行くというので、付いて行こうと立ってみるが、
足が痺れて上手く立てない。
ていうか、動けない。

・・・恐るべし、正座、そして菊・・・!

にーじゅよん→←にーじゅに



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しな月(プロフ) - オスロさん» わーい(ノ*°▽°)ノありがとうございます!頑張りますね! (2015年4月28日 14時) (レス) id: 52b363471d (このIDを非表示/違反報告)
オスロ - とても面白かったです(^∀^) 更新頑張ってください! (2015年4月26日 23時) (レス) id: ea3d99ec89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しな月 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2015年2月7日 12時

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