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じゅーきゅう ページ21

アサ「二人とも準備いいかー?」

ラリア「おーう、いつでもこーい!」

主「・・・だいじょぶ」

大丈夫、なのだが・・・。
・・・なぜこんな事になったのだろうか。

部活で来たというエリザとオーストラリアだが、まだ部員が全員揃うのは
まだまだ先だという事で、普通に遊泳していたのだが・・・。

突然、ラリアが私と水泳対決したいと言い出し、今に至る。
流石に、下半身が魚のままだと公平ではないので
二本足に変化はさせているが、正直負けるという事はありえない。

人魚は水の中だとまさに無敵なのだ。
それを分かって勝負を挑んできているのだろうか、この男は。

・・・まあ、だからと言って手加減する気など毛頭ないのだが。

アサ「Ready go!」

アーサーの掛け声とともに、ちゃぷんと水に潜り勢いよく壁を蹴る。
泳ぎ方は自由らしいので、私はそのまま水面に浮かぶことなく水中を泳ぎ続ける。
もともとは海の底の方に住んでいたのだ、息継ぎなど必要ない。

この対決は、25Mのこのプールを4往復・・・つまりは200Mを
先に泳ぎ切ったほうが勝ち、というものだ。

・・・もの足りないな。
200Mと言わず、500でも1000でも構わないというのに。

そうこう考えている内に2往復を泳ぎ切り、残り半分となった。
ラリアとの差も随分広い、これなら圧勝出来るかもしれない。
いや、出来るか。

そのままラリアとの距離を離し、4往復を泳ぎ切る。
ゴールとなる壁にタッチし、水面から顔を上げた。

その1分後にラリアがゴールに辿り着く。
私とラリアの水泳勝負は、私の勝利で幕を閉じた。

エリザ「フィーちゃん凄かったわよ、さっすが!」

プールサイドに腰掛けながら、エリザに貰ったジュースを飲む。
少しとはいえ運動後だ、冷たい飲み物が美味しい。

主「ありが、とう」

やっぱり、ストレートに褒められると少し恥ずかしいな。

私達から少し離れたところで、アーサー達がラリアと話している。
ここからでは内容まで聞き取れないが、盛り上がっていることは確かだ。

ラリア「やっぱり負けた!」

アサ「負けるのわかってたんかい!!」

・・・前言撤回、普通に聞こえた。

ルー「なんで負けるの分かってて勝負挑んだの?」

ラリア「人魚と勝負するの楽しそうって思ったから」

ノル「やっぱおめぇ変わってんべ」

ラリア「褒め言葉として受け取ろう!」

・・・なんか楽しそうだな。
ラリアと勝負するの楽しかったし、またやりたいな。
今度、頼んでみよう。

にーじゅ→←じゅーはち



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しな月(プロフ) - オスロさん» わーい(ノ*°▽°)ノありがとうございます!頑張りますね! (2015年4月28日 14時) (レス) id: 52b363471d (このIDを非表示/違反報告)
オスロ - とても面白かったです(^∀^) 更新頑張ってください! (2015年4月26日 23時) (レス) id: ea3d99ec89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しな月 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2015年2月7日 12時

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