５１話 ページ6
『私、皆さんに色んな事御世話になって、それなのに迷惑掛けちゃって、…………その……………嫌われちゃったかな……って……。
そう、思ってたから………』
すると太宰さんは、ふっと微笑んだ。
太宰「そんな事、ある筈無いじゃあないか。
Aちゃんは、私達の大切な仲間だ。」
私はコクっと頷いた。
そして、また2人で歩き出した。
『そう云えば、太宰さん。』
私は、ふと思い出して云った。
『さっき、私が大切だって………一目惚れ…………したって………その、云ってましたけど、…………
わ、私………自惚れちゃっても、良いんですよね………？』
云い乍、顔が熱くなってくるのを感じた。
太宰さんの方を見ると、顔が赤いのは、どうやら私だけでは無い様だった。
と、急に太宰さんが立ち止まった。
太宰「自惚れなんかじゃあ、無いよ………」
『！！』
私は恥ずかしくなって、思わず俯いた。
「行こう」と云って歩き出す太宰さんの袖を、キュッと摘んで引き止めた。
そして、真っ赤な顔を上げて云った。
『私も、太宰さんの事、すっごくすっごく大切に思ってます！』
太宰さんは少し驚いた様な顔をした後、口元を手の甲で覆って、赤い顔を隠している様だった。
少しの間があった。
太宰さんが、私に手を差し出した。
太宰「行こう？」
其の言葉は、さっきの様に焦った感じは無く、とても穏やかで、優しかった。
私は「はい」と返事をすると、太宰さんの手に自分の手を重ねた。
其の手に迷いは無かった。
キュッと2人の指が絡まり合った。
どちらからとも無く、強く、優しく………
そしてまた歩き出した。
星が、2人の道を照らしていた。
薄らと雲が掛かり始めた。
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咲姫(プロフ) - 紅夏さん» わああああ！楽しんでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(><)ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2018年5月5日 9時) (
レス) id: 53214a536b (このIDを非表示/違反報告)
紅夏 - 太宰さんんんんん!面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます！ (2018年5月4日 21時) (レス) id: 1b04687fdb (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - ジュリさん» ふぁあああありがとうございます！期待に応えられるよう、更新めっっっっっっっっっっっっっっちゃ頑張ります！ (2017年11月25日 11時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - ｸﾞﾊﾞｯ･･･ウヒョーーーー！！最高でしたよ!(≧∀≦)/更新めっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しみにしてます！双黒かっこいい！ (2017年11月25日 10時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - 三毛猫さん» 語彙力……ですか……！？自分では語彙力ないと思っているので、そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年11月13日 6時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲姫 | 作成日時：2017年4月10日 22時
