88話 ページ43
私は太宰さんとのことで不安に感じていること……迷惑ではないか、負担を掛けてはいないか……と、今迄抱えてきた事を口にした。
「……成程……」
私が話終えると、ナオミちゃんは納得したように頷いた。
『……考え過ぎ……なのかな……』
するとナオミちゃんはにっこりと笑った。
「そうですわね……。
Aさんが気にしている事は、多分、大丈夫だと思いますわ。
太宰さんはAさんが思っているより、ずっと寛容な方ですから、気にすることはありませんわ!」
『でも……』
未だもやもやとしたものを晴らし切れない私に、ナオミちゃんはニヤッと、意地の悪い笑みを浮かべた。
「それなら一度、思い切り甘えてみては如何ですか?
Aさんは、普段から周りに気を遣い過ぎですもの。
偶には太宰さんにくらい、一寸違った本当の自分の一面を見せても良いのではないですか?」
『……っ!』
正直、考えただけでも身体が燃えそうだった。
太宰さんに、あ……甘える……なんて……
相手にとって迷惑か如何か以前に、私が死んでしまう……
そんな事を考えてアワアワとしている私を、ナオミちゃんは面白そうに見ている。
「……今夜……ね?」
怪しげな光を含んだ瞳に捉えられ、決行しなかった場合の罰ゲエム迄組まれた為、やむを得ず其れに乗ることになってしまった。
……今夜が私の命日か……
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咲姫(プロフ) - 紅夏さん» わああああ!楽しんでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(><)ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2018年5月5日 9時) (レス) id: 53214a536b (このIDを非表示/違反報告)
紅夏 - 太宰さんんんんん!面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 1b04687fdb (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - ジュリさん» ふぁあああありがとうございます!期待に応えられるよう、更新めっっっっっっっっっっっっっっちゃ頑張ります! (2017年11月25日 11時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - グバッ・・・ウヒョーーーー!!最高でしたよ!(≧∀≦)/更新めっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しみにしてます!双黒かっこいい! (2017年11月25日 10時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - 三毛猫さん» 語彙力……ですか……!?自分では語彙力ないと思っているので、そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです!ありがとうございます! (2017年11月13日 6時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲姫 | 作成日時:2017年4月10日 22時