薄桜鬼 月夜に輝く 第三章

犠牲 ページ4

風間side


俺はこの手で刺したというのか…？
嫁にすると言っておいて何も出来なかった。


他にも手立てはあったはずだ。
これでは幕府の犬共となんら変わりはしない。


？：クックック…ハッハッハ！これはいい。邪魔者が消えた。あとは私の思い通りだ！


やはり狼共は約束を破ったか…


はっきり言って、土方などどうでも良い。
ただ、助けてやらんとあいつが悲しむからな…


風：俺の予想通りだ。不知火、天霧。殺すぞ。


俺は不知火共を呼んだ。
こうなることを予想していた。


俺はAを静かに地面に寝かし、自分の刀を抜いた。
俺が持つ刀は妖刀。

狼だろうが関係ない。
斬れば回復力など無意味。

不：A、死んだのか？ほんと、激動な人生だったなぁ…

不知火は周りの狼を撃っていく。


俺は無残に投げ捨てられている土方を助けに行った。


土：か…ざま…てめぇ…

風：黙っていろ。お前などどうでも良い。あいつの願いだ。叶えないわけなかろう


少し離れた場所に運んだ。





風：貴様、覚悟は出来てるんであろうな？

？：フン…あの血統がいなくなった時点でお前ら鬼の負けは決まっているのだ。


風：西国の鬼の頭領嘗めるな。


俺は一人、斬りかかって行った。
勝てるかどうかではない。
勝たねば平和などないのだ。


Aだけの犠牲じゃ終わらないのだ。

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