【す.と.ぷ.り】偽装少女【さ.と.み】

気づいた ページ17

「あんたなんかになんの取り柄があるの？」





やめて・・・





「あんたには、一人ぼっちがお似合いよ。」






ほっといてっ






「さようなら」








『いやぁぁぁぁ』





××××××××××××××××××××××××××××××××××××



・・・・・・・。



・・・夢か。



最近こんな夢をよくみているような気がする。



お母さんの暴走から、ちょうど一週間ほど。



お母さんの暴走は、一旦止まったがいつまた始まるかわからない。



私は、制服に着替え下に降りた。



『おはよう。』



母「・・・おはよう。」



でも、お母さんの声がだんだんとかすれていっているのはわかる。



毎日、息をするのも大変そうだった。



病院をすすめたが、そんな大ごとじゃないとか言って行ってくれなかった。



私は、高速で朝食を食べ、家を出た。



『行ってきます。』



母「行ってらっしゃい。」



「ガチャ」



『・・・。』



さ「おっは〜。」



『あっおはよう。』



前で待っててくれたんだ。



おとといぐらいから一緒に登下校するようになっていた。



『ごめんね。遅れっちゃって。』



さ「全然大丈夫。で、さっきのってお母さん？」



見てたんだ。



『うん。』



さ「そっか。・・・。」



『・・・？』



さとみは、なにか思い出したいのか考える人みたいなポーズを作っていた。



『どうしたの？』



さ「いや、なんでもなかったみたいだ。」



『そう。』



何かを隠しているように見えたけどな。



さ「てか、男装してくるんだな。」



『そりゃあ、そうでしょ。さとみ以外には正体をしられたくないから。』



さ「まぁ、そうだよな。」



さりげなくさとみに手をつなげられる。



『ちょっ。』



さ「みんなからは男同士が手をつないでるようにしか見えないから。」



『そっそうかもしれないけど。』



男同士が手つないでたら、特別な人以外は引くでしょ。



・・・ドキドキしてるんだけど。



やっぱりさとみのこと好きなのかな？

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