暇潰し ページ8
廊下の床がキシキシとひめいをあげるくらいに大急ぎで駆ける
男)「おいお前らっ!急げ!!」
兵)「はっっ!?」
急いでいるというのに突然立ち止まる兵に対し不満を言おうとした時。
男)「どうした・・・・っっ!?」
曲がり角から急に人が現れ、不適な眼差しで男達を見据えていた。
孫)「悪いな、徳川の奴の話が長いものだから、少し暇潰しをさせてもらったぞ」
孫市の事など既に頭に無かった男は、当然焦った。
男)「バカなっ!!?」
兵)「殿っ!裏から参りましょう」
兵)「城の周りに軍勢が居る気配はありません!」
男)「よし!」
男達は再び裏へと逃げ出した。
何故、追ってこないのかと考えずに。
孫)「フフフ…」
―――――
幸)「ぬおああああああっっっっ!!」
いきなり大きなうなり声をあげ、頭をガシガシとかき回している。
佐)「わっ!何?大将…バレたらどうしてくれんのさ〜…」
周囲を警戒しながら、囁き声で注意する。
幸)「三成殿は……一人でも大丈夫なのだろうか」
佐)「それ、大将が心配するんだ・・・」
幸)「んなっ・・・!」
佐)「それより今日の俺様って調子良いって言うかさぁ〜」
両腕を頭上で組み、何やら自慢げに話始めた。
幸)「??佐助の調子が良いのは今に始まったことではないでござるが」
佐)「ちょっとそれ、どういう意味で言ってんの!」
幸)「べ、別に悪気があったわけでは・・・」
佐)「そういうんじゃあなくってさ」
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作者名:おもち | 作成日時:2014年4月12日 20時