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引き取れない ページ7
孫)「私は先に下で待っているぞ」
徳)「ああ」
孫市はゆっくり立ち上がり、開いている襖から静かに部屋を出ていった。
徳)「で、どこからその娘・・・いや、Aを、連れてきたんだ？」
家康の雰囲気が豹変する、珍しくも怒りを露にしている様であった。
男)「っっ・・・！！？」
当然、男は怯んだ
質問の内容が答えられるものではなかったというのもあるが、
先ほどまでの優しい雰囲気が鋭いものへと変わったからだ。
徳)「ワシが最後に見たのは確か…大阪城だった気がしたんだが」
思い出すような素振りで首を傾げながら淡々と質問をする。
男)「よ、よく似た誰かなのでは？」
目の前の好機が急に崩れさっていくのを未だに信じられず、言い訳も苦しいものしか出てこなかった。
徳)「そうかもしれないな、だがそれは彼女が起きれば分かる事だろう？」
男)「・・・・・」
徳)「負けられない戦いではあるが、そんな手を使うつもりはない！違ったとしても、引き取れないっ！」
急に立ち上がったと思えば、兵達に命令を下した。
男)「・・・おい、下げろ」
兵)「はっ！」
命令通り兵は急いでAを担ぎ上げ、廊下へと出ていく
徳)「なっ！？」
男)「どうも徳川殿は真面目らしい」
男の方も兵を追って出ていこうとしつ
徳)「待て！何処へ行く気だ！！」
男)「逃げるのに行く先を教える阿呆がどこに居ましょうか」
ダッ
バタバタバタバタ・・・・・
徳)「・・・・・」
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作者名：おもち | 作成日時：2014年4月12日 20時
