二回目の銃声 ページ6
パンッ・・・
(一回…)
パンッ・・・
(二回っ…!!)
勢いよく立ち上がってつい多きな声で名前を呼んでしまう。
石)「Aッ!」
そこに居るのか…?
佐)「わわっ!?ちょっと、いきなり立ち上がらないでって!」
石)「・・・すまない」
三人は結局人一人分位の間隔を空けて茂みに潜んでいた。
最初からそうすれば良かったと思うのだが…
幸)「銃声が二回ということは、やはりA殿はここにおられたのでござるか」
佐)「だね!そうとなったら、早速侵入しますか!」
佐)「配置としては、大将と俺様が裏、凶王さんは正面の門」
石)「・・・・・・」
本当は誰よりも…真田、忍、孫市、そして家康なんかよりも・・・
誰よりあいつに会いたいのは、この私だが、ここは我慢する必要がある
佐)「凶王さんのところには大将一人をよこす格好になるだろうけど・・・」
石)「斬る…」
二度と、この空を、太陽を拝ませてなるものかっ・・・
原形を留めない位、斬り刻んでやる・・・・
佐)「いやいやいや・・・でもまぁ今回は、アンタに任せるよ」
石)「・・・・」
佐)「潰しても、問題無い・・・・・ってね?フフッ…もしかして今の俺様、ちょっとクールだったかなぁ」
石)「フッ・・・戯言を」
ふざけた忍だが、今の発言は最もだと思う
佐)「それじゃぁ凶王さん、健闘を祈るよ」
それぞれの持ち場の方向を向いて、顔を合わせずに会話をする。
幸)「正面から移動してはいけないでござるよー!」
佐)「全く、大将が言えた事じゃないでしょうが」
幸)「むっ!?す、すまぬ佐助・・・」
石)「貴様らの方が心配だ…」
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作者名:おもち | 作成日時:2014年4月12日 20時