裏 ページ3
男)「もう少しであの徳川を味方に出来る!」
この一群は、関ヶ原の戦いで家康が有利と賭けている。
兵)「やっとですね、これで私らも安泰だ!」
男)「全く、一時はどうなるかと思った・・・あの女逃げやがって!」
Aと仲良くしていた女中は、この男に利用されていたのだ。
兵)「ま、結果や良しってことで良いじゃないですか!それにしてもあの女中は使えましたね、今は何してるんですか?」
男)「ケッ、あの女中・・・最後の最後に裏切りよって・・・」
先程の笑顔とはうって変わって、怒りに顔を歪めた。
兵)「で、ですが薬は飲ませたじゃないですか!現にこうしてあの女は取り戻せたわけですし・・・」
その部下は男の機嫌を取り戻すべく、良い結果を並べていく。
男)「あいつはどうやったのか、我らから己の人質を解放し、
あの女までも連れ去ろうとした」
兵)「ま、まさかそんなっ!」
男)「恐らくあの女に友情とやらくだらないモノを抱いたため、大阪城では我々に見つかりやすい故、より遠くの地へ連れて行こうと考えたのだろう」
短い間だけではあったが、その女にとってのAは
数少ないうちの1つのかけがえのない存在となっていたのだ。
兵)「で、ではその女中は今・・・」
男)「ふっふっふ、処分したに決まっているだろう、全ては我々を裏切った報いだ!」
怪しげに笑う男の姿は、兵らが恐怖におもう程であった。
兵)「ひいぃぃっっ!!」
男)「さあ、さっさとあの女を出さなくては・・・徳川殿に怒られてしまう」
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作者名:おもち | 作成日時:2014年4月12日 20時