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報告 ページ16

あの後、四人で賑やかに城へ帰って、今までの事を大谷さんへ報告している

刑)「もしかすると、主を拐ったあの人間…村の者だったと思うのは我だけか?」

貴)「えっ?!」

石)「どういう意味だ」

黒)「な、何だって?!」

刑)「考えてもみろ、誰がAの事を守人だと判断出来るのか…」

貴)「あ・・・」

確かに私が何者なのかを知っているのは、村の人だけだ。

貴)「でも結局は迷信だと」

刑)「ヒッヒッヒ、そうでもなかろ…」

貴)「え……?」

(今大谷さんが意味深気に笑ったような…)

刑)「まぁその男は、三成が粉微塵に処分したとかしなかったとか……」

石)「思い出すだけで虫ずがはしる…」

でも、皆が協力してくれた

そして何より三成さんが来てくれた

貴)「ありがとうございます」

石)「もう二度と無いがな」

そう言う三成さんの雰囲気は、以前より優しくなった気がした。

刑)「ヒッヒッヒ」

石)「何がおかしい!」

貴)「あははっ」

石)「Aまで…!……貴様ら」

何となくそんな様子の三成さんが微笑ましかったので、思わず笑ってしまった。

ガシッ!

貴)「え?やっ…わっ!」

刑)「どうやら主らの間柄も、親くなったらしいな」

大谷さんがニヤニヤしながらこちらを見ている

貴)「なっ!何でわたしだけに当たるんですかっ?!大谷さんの方が先に笑ったのに!!」

両腕を片手で押さえつけられ、組み敷かれている

石)「…貴様の笑顔が……あまりにも……可憐で…腹立たしいものだったから…」

何て理不尽な

目を合わせずに言う姿は、自分の目に可愛らしく映った。

貴)「三成さんの方が可愛いと思います…」

石)「んなっ…か…かわっ!?」

三成さんの顔は眉間にシワを寄せながらさらに赤くなった

刑)「どうも我らはお邪魔虫の様だ」

貴)「あっ!!大谷さん!助けて下さいよ!!」

大谷さんの一言で、三成さんに組み敷かれている事を思い出した。

刑)「ではな…ヒッヒッ…」

貴)「ちょ!待ってくださ…い」

大声を出すが、直ぐに部屋を出て行ってしまった。

そろ〜り…

貴)「あっ……」

黒)「あ………」

隅に部屋を出ていこうとする黒田さんと目が合った。

確か前にも同じような場面に遭遇した様な気がする。

黒)「・・・・・」

彼は口パクで何かを伝えてきた

貴)「え…?何…?」

黒『ごしゅうしょうさま』

貴)「って!」

ドタドタドタドタ!

貴)「逃げられた…」

後で覚えていなさい脱獄者めと、心から思った日だった。

二度目の城下町→←破廉恥でござる!



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:おもち | 作成日時:2014年4月12日 20時

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