破廉恥でござる！ ページ15
石)「・・・・・」
貴)「・・・・」
お互い、どちらからともなく口を開ける
？)「・・・んぬうううぅああああぁぁぁあああ！！！！！」
貴)「きゃあぁっっっ！？」
石)「・・・・ハァ」
突然大きな叫び声が聞こえてきたので、思わず叫んでしまった。
？)「ば、バカっ！！大将！！！」
もしかしてこの声は・・・
幸)「ははは破廉恥でござるぅぅぅぁあああぁっっっ！！！！」
貴)「う・・あ・・・・・」
まさか、今の全て見られていたのでは・・・
幸)「そ、某はっ！！いいい今見た事をだだだだだ断じて認めはせぬううううぅぅぅっっっっ！！！」
佐)「だから早く帰ろうって言ったのに！！」
貴)「さ、佐助さん…いつから……」
聞くのは恐ろしいが、もしかしたらという希望も無くはない。
佐)「えーっとね……その、Aちゃんが転んだ辺りから……」
無念にも私の希望は打ち砕かれた。
貴)「うぅっ・・・・」
私が勇気をふり絞った辺りは全て見られていたというのだ…
貴)「わあああっっっ！！嫌っ！！おろして下さいっっ！！！」
両足をばたつかせたり、身をよじって三成さんの腕から飛び落りようとした。
佐)「Aちゃんっ！？わ、悪かったって！！」
恥ずかしくて死にそうだ、今すぐにでも布団の中に潜りたい。
土に帰りたい！
石)「暴れるな…」
貴)「あの…見られてたんですよ！？」
そういえば…
三成さんは至って平静を装っている、恥ずかしくないのかな
石)「ああ、気付いていた」
貴)「え・・・・？」
知らなかったのは、私だけだった様だ。
貴)「も、もう無理です！！お嫁に行けません・・・ううぅっ！！」
佐)「じゃあ俺様のところに来るかい？Aちゃんなら大歓迎……」
三成さんは私を片手に抱え、空いている手で抜刀しそうな勢いだ
石)「・・・・・・」
コオォォォォォォ・・・・
佐)「ウソッ！ウソッ！冗談だってば！！」
真冬でもないのに、この場に冷たい風がふいた気がした。
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作者名：おもち | 作成日時：2014年4月12日 20時
