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たまに見せる顔 ページ38
貴)「・・・?どうしたの?」
女)「えっ!?あ、何でもないです!」
貴)「なら良いんだけど・・・」
彼女はたまに悲しい様な苦しい様な表情をする時がある。
最初はあまり目立たなかったが、最近は変化が明らかだ。
サッ
女「A様、お茶にございます」
貴)「ありがとうっ!」
にこっ
女)「・・・っ!!」
貴)「あれ?」
恭しく差し出されたのは、月を型どったお菓子と、空の湯飲みだった。
貴(入れ忘れたのかな?)
そう思って手を出したら・・・
パシッ!
女)「い、いけませんっ!!」
貴)「えっ!?」
自分でいれようとしたのだが、弾かれてしまった。
貴)「や、やっぱり今日は調子悪いんじゃぁ・・・」
心配だし無理をして欲しくない。
女)「本当に、本当に何もありませんから!うっかり忘れてしまっただけですよ?」
貴)「う〜ん???」
そう言う彼女のお茶を淹れる手つきに、どこかぎこちなさを覚えた。
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作者名:おもち | 作成日時:2013年12月26日 13時