会議にならない ページ36
黒)「あ〜あ・・・今日は会議にならないんじゃないかねぇ」
刑)「・・・・・」
貴)「はっ・・・!」
不意にかけられた声で我にかえった。
黒田さんは、やれやれといった顔で私を見ている。
貴(恥ずかしい・・・)
大谷さんは気付かないふりをしてくれていたのに、黒田さんは違った。
貴)「う・・・」
恥ずかしすぎて顔を両手で覆っていると、横からふわりと抱き寄せられた。
貴)「!?」
黒)「え?」
石)「官兵衛、そうAを苛めてくれるな」
黒)「っっ!?!?!?」
刑)「ヒッヒッヒ」
はっきり言ってわたしも驚いている、口調がいつもより優しいからだ。
そして何より・・・
貴)「あの〜・・・そろそろ開放してくれませんか?」
嬉しくないわけではないが、この体勢さっきよりも恥ずかしい。
刑)「ではな・・・」
黒)「し、小生もここらで・・・」
貴)「あ!ちょっと黒田さんっ!無責任過ぎるでしょう!」
こうなったのは、全てあの人のせいだ。
逃がすまいと思い、立とうとしたのだが、
抱き締める力が強くなり、立てなかった。
貴(く、苦し・・・)
黒田さん、後で覚えていなさい!
と、心の中で叫んだ。
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作者名:おもち | 作成日時:2013年12月26日 13時