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地獄絵図 ページ9

『ちょ、まって、アイツら何して…!?』


目の前に見えたのは我がクラスの人気者、潔世一と…ドイツから来ただかなンだかの顔面偏差値オバケ、ミヒャエル・カイザー…


潔の対面でにやにやとした笑みを浮かべるカイザー


そしてその横で相変わらず光のない瞳で微笑むネス
とドイツ組に冷ややかな瞳を向けるクラスZの皆


あと、周りで見てる潔とカイザーのファンの皆様


教室が真っ二つに割れた様な空気はまさに


_____カオス


しかもこんな時に限って大人がいない


私は凪の上からひょい、と飛び出せば



『ごめん、ちょっと行ってくるわ』

凪「えぇ、めんどくさ……Aばかでしょ、」

玲王「…………本当に行くのかよ」



横から まって。と言わんばかりに腕が伸びてきた


かわいいな、お前!!!!!!


……じゃなくて!!!!


これは止めないとマズい奴でしょ、


このままじゃ喧嘩になりかねない


いくら人気者同士だといえ手がでれば、なんて嫌な想像……か



『ごめんね、ちょっとだけだから』



その手を軽く振り解けば、やることはひとつ


教 室 ま で 強 豪 突 破


ゴリラ系女子のフィジカルなめんなよ!!!


私が教室の入口まで人混みを押しのければ


ぴり、とした空気が直に伝わった


うっっっわ、キッッツ


睨み合いの続くこの教室をぐるりと見渡して口を開けば



『ねぇ、そこ私の席なんだけど??』



冷ややかなな声で告げた其れは、静かな教室にやけに響いて聞こえる


しん、と再び静まり返った教室に加えて私を見る多数の視線


気まづいにも程があんだろ


沈黙が流れるこの空気をぶち壊したのは



カイザー「HAHA、クソいい所で来やがったな?」



もちろん、この男だ


そして空気が緩んだからか、皆も徐々に言葉を口に出す



潔「な、なんでAがいんだよ!」

『いや、ここ私の教室な?』

千切「本当、ある意味タイミング最悪だし最高だ」

『うん、止めに来てやったんだけど??』



私の登場には喜んでくれてんだか、分からないZ組だけどまぁいいにしてやろう


と、いうか大分マシな雰囲気だしドイツ組は黙っちゃったし


自然消滅…?


まぁ、そろそろ休み時間も終わるからかちらほらと野次馬も散ってるし


それならそれで!!!!










_____と、思いましたよ私も。


一瞬にして暗くなる視界


そして微かに見えるのは先程まで隣にいた潔達




『ゑ????』



一体どーゆう事ですか

それはもう犯罪→←最悪



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作者名:ほ𓏸 | 作成日時:2023年1月14日 21時

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