天然Lv.2 ページ3
「今日はこれで終わりだ。各自体を冷やさないように」
澤村さんがそう言うと皆更衣室に戻っていく。
僕は早々と着替えて帰る支度をしていた。
「そう言えばツッキーはこの前の課題終わった?」
「課題?そんなのあったっけ」
「忘れちゃった?"自分の興味のあること"についてってやつ」
少し考えてみるが思いつくものがない。
僕がいなかった時のものなのだろうか。
「先週の月曜に言われたんだけどツッキー休んだ日だよね。先生から何か聞いてなかった?」
「何も」
山口曰く作文の課題が出ていたらしい。
そんなこと早く教えてくれればよかったのに。
「じゃあ今から参考図書借りてくる」
「うん。先帰っちゃうね」
山口が帰ったのを見て、図書室へと向かった。
「失礼シマス」
夜遅い図書室は幸運にも空いていて使いやすい。
(どこにあったかな...)
僕は本を見つけ足早に教室を去ろうとした。
「誰か、いますか」
小さな声がした。
立ち止まり振りかえると一人の少女が本を持ち抱えている。
静かな部屋で本を読む名前も知らない彼女に目を奪われていた。
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作者名:朱華 | 作成日時:2018年11月15日 15時