１３． ページ13
翌日、インターホンが鳴る
夏休みに入ってからはインターホンが鳴る回数が増えた気がする
いや、実際増えたのか
玄関を開けると優菜だった
「おはよう、今日は宜しくね」
「うん、おはよう、宜しく」
そんな感じで挨拶は軽く済ませ、優菜を家の中に入れる
優菜は家は知ってるものの、中に入るのは初めてなので目をキラキラさせていた
鬱君がいつも使ってる席に優菜を座らせて、勉強を始める
終わらない終わらないと言っていた優菜だが、中学の頃の鬱君よりずっとマシ
鬱君に教えてるような教え方で教えていく
優菜は基礎が出来て応用が苦手な感じがあるので、応用問題の方はなるべく細かく説明しておく
優菜が来て約3時間
お昼の時間になった
「優菜、3時間もよく頑張ったね」
「えへへ、凄いでしょ」
へにゃりとした柔らかい笑顔を見せられる
優菜には本当に母性本能が擽られる
その所為か、自然と手が優菜の頭に手を行ってしまう
優菜も私の癖みたいなものだと思って特に何も言わないから1分くらい撫でてから台所に行った
優菜は茶碗蒸しの話をすると、それがいいというので今日のお昼は茶碗蒸し
鬱君の時と同じように作って行き、待っている間は勉強
茶碗蒸しが出来ると、優菜がキラキラした目で見てくるのが可愛かった
茶碗蒸しを食べ終わると少し休憩
鬱君の時は殆ど休憩しなかったけど、優菜は流石に鬱君と同じには出来ない
最近の事を話したり、学校の事だったり
色々な話を出してくる優菜
そんな中、優菜が何かを思い出した様な表情になった
「そう言えばさ、Aって学校で偶に鬱君とかと話してるの見た事あるんだけど、知り合いなの？」
まさかの質問だった
今言っても言わなくても、どっちみち関係性はバレるんだよなぁ...
でも、今言っても面白くない
なので私は
「いや？偶々話しかけられただけ」
隠す事にした
優菜は微妙に疑ってる感じもあるけど、納得した様な表情にもなったので安心
その後、2人で勉強を再開させた
今日は優菜が塾らしいので夕方前の5時に帰って行った
てか、塾行ってるんだから私の所に来なくても大丈夫なんじゃないのかな...？
海旅行で、”彼”と会わなければいいのだけれど...
ふと、優菜と昨日買った水着を見ながら思った
正直言って、息が止まりそうになってしまうから
いや、こんな暗い思いはやめよ
そう思って今日は早めにお風呂と夕飯を済ませて寝た
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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
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