◇３３． ページ33
夕方6時
3人が帰って机に突っ伏す
今更な事だけど、なんで私あんなこと言ったんだろ
誰にも、言わないつもりだったのに...
どうせ、後悔しか残らないんだから
そう考えると憂鬱にかならない
確かに、鬱の事は好きだし依存もしてるとは思う
よくこの数年間耐えたと思う
あ、後
あの姫川って人は転校したらしい
理由はあの畑の件
姫川の親にその事を話したら親が良い人らしく、向こうから転校させますと言って来たそう
そして私が良く睨まれてたのは、姫川が睨むように指示してたらしい
普通に助かった
そんな事を考えたが、憂鬱感は拭い切れない
私はその日、その後何も考えられずにお風呂に入ってそのまま寝てしまった
日曜日も何だか憂鬱で終わってまた月曜日が回って来る
朝、何故か3時に起きた
なのに眠くないのは日曜日ずっと寝てたから
適当に起きて制服に着替える
鬱も流石に3時には来てない
てかまだ普通に外は暗い
今まで気持ちを隠してた事もあって、別にどうやって話せばいいのか分からないとかはないなぁ
と、思いながらも佑月と鬱の分のお弁当を作る
佑月は土曜日お昼作ってあげたけど、またメールでお願いされたし
準備もし終わって暇になった5時
最近しっかりしていない勉強をしようと思ったので自分の部屋に籠る
普段は使わない眼鏡を掛ける
それからどれ位経ったかは知らないけど肩を叩かれた
振り返るとそこには鬱が
「A？珍しいやん、こんな時間に起きてるなんて」
「ああ...
日曜日一日中寝てたみたいな感じだったから、3時に起きちゃって」
苦笑いで返す
そしたら鬱は頭を撫でてくれた
ああ、安心する
やっぱり鬱の隣が一番好き
「...あ、そうだ
お弁当作ってあるけど、持ってく？」
「え？ほんま？勿論持ってくわ」
お弁当の事を話すとパッと顔を明るくさせて言ってくれた
今日は時間があったから手抜きはしてない
どっちにしろ鬱は喜んでくれるかも知れないけど、気持ち的に手抜きじゃない方が鬱も嬉しいと思う
「ふふ、今日は時間が有ったから手抜きじゃないよ」
「マジで！？手抜きしてても美味しいけど、やっぱり手抜きじゃない方が美味いかんなぁ...」
そう言って喜んでくれた
よかった
鬱が来てからは彼と話したり、準備をして時間まで待つ形になった
時間になり、鬱と2人で外に出ようと玄関の扉を開けると...
「やあ、Aさん」
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