四月の天使に叶え【江口拓也】

アラウンドザワールド ページ19

二着目の方が気持ち的に楽だったからか、すんなりカメラマンさんの要望に答えることが出来た。

それからインタビューを受けて、お互いの事だったり今後の目標課題なんかを話した。



こういう時の拓也は、ほんと意外なくらい頼りになる。

実は話し下手な私が詰まっているところをフォローしたり、軽く『こんなんじゃない？』と言いやすいように話しをふってくれる。



おかげでインタビューも和気あいあいと終わることができ、小打ち合わせがてら早めの晩御飯を食べに行くことになった。




江「………あれ、杉田さん？」

杉「……ええただの杉田ですけど………って江口くんじゃないか」

江「はいただの江口ですw」

「ただの杉田ってなんですか……」

杉「お！お嬢じゃあありませんか」

「こんちわ、すぎさん」

杉「こんちわ。2人は飲み？」

江「えぇ、さっきまで雑誌の撮影してて、打ち上げがてら飲もうと……」

杉「そりゃまた売れそうな雑誌だな。ちなみにどこの……」

「聞いてどうするんすかw 杉さんはひとり飲みっすか？」

杉「うん」

「ご一緒しても……？」

江「こら卯月、プライベート邪魔しちゃまずいだろー」

「そっかー、いくら杉田さんでもやっぱダメかー」

杉「ふたりとも棒読みが甚だしいな。……カウンターでいいなら」



「ナイス！」／ 江「よっしゃ！」



杉「何飲む？」

「ビール♪」

江「僕もビールで」

杉「ほい、ビール3つ、食べもんは適当でいいな」

「はい！ありがとうございます！スパダリっすね！」

江「相変わらず男前ですね！」

杉「持ち上げても小銭くらいしか出ないぞ……。あ、飴ちゃんみっけ」

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