弐拾参 ページ24
▪▪▪
「『せーんせ、こんな日もお仕事ー？』」
う「『当たり前だろ。公務員なんだから。それよりノックしなさい』」
「『あははっ、ごめんねー、ゆるして？』」
う「『全く悪びれないな……もうちょっと真面目な子を見習え。ほら、お前んとこの委員長とか』」
「『………へぇ、先生はああいう子がタイプなんだー？』」
う「『ノーコメント』」
「『真面目ねぇ。まじめまじめ……んー、………先生』」
う「『ん？どうした？』」
「『………これ、受け取ってもらえませんか』」
う「『これは………』」
「『チョコです。先生のために作ってきました』」
う「『らしくなさすぎだろ……。あー、俺生徒からは……』」
「『わかってます！私が生徒にしか見られてないことも、先生が気を使って優しくしてくれることも、全部全部ぜんぶ！……分かってるけど、抑えらんなくてっ…。これで最後にします。これからはもっといい子にするから……だから、これだけ…っ…』」
う「『………お前』」
「『なんちゃってー。こんな感じ？真面目ちゃんって。……あれぇ本気にしました？ドキッとしました？先生だませるなんて、私女優なれるかなぁーw』」
う「『……お前、大人なめすぎ。あと嘘も下手』」
「『え？』」
う「『………あーあ、卒業までは手を出さない気でいたのに』」
「『え…？あ、チョコ…！た、食べちゃったし……』」
う「『俺、このチョコよりぜんぜん甘くないけど、それでもい？』」
「『………私のこと好きじゃないんじゃなかったの？』」
う「『タイプじゃないってだけ。手作りチョコなんてらしくないことして、危うくときめいちゃったじゃないの』」
「『………あははっw 頑張ったかいあったなぁ』」
「【チョコレート】×」
う「【生徒と先生】」
「『誰にも言えない関係だけど、それでも今日くらいは……』」
う「【ラピス・デ・ラビオス】の提供でお送りしました」
「せーの「チョコレートで口づけを……」」
監督「カットー。確認しまーす」
マイクから顔を離し、後ろの椅子に座る。ちらっと隣を見ると、涼しい顔で座ってるうらくんがいる。……そう、お察しの通りこのシリーズ相手はあのうらくんなのだ。
まじむりぃ……神経削られるぅ……。けっこうちゃんと意気込んだのに、相手がうらくんとかに聞いてないよ！いや聞いてたけど！聞いたの一昨日なんだよ！3日じゃ心落ち着かせられないよ！
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ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» コメントありがとうございます！こちらこそです照 今回のお話もなかなかに回りくどいのでたんまり悶えちゃってください笑 よろしくお願いします！！ (2021年2月21日 19時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - 新作おめでとうございます！！素敵な作品をいつもありがとうございます！ななき。さんの描くストーリーがもう、悶えるくらい好きです！！更新頑張ってください！ (2021年2月19日 22時) (レス) id: 95d0968963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年2月19日 22時
