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いい子の本音 ページ16

「え?」

斉「あんまり関わりないタイプじゃないですか。タラシだし、女遊びが酷いって言われてますよね」

「あー、まあ彼女は途切れたことないようだけど、別にタラシとかそんなんじゃないだろ。女の子みーんなに優しいってだけで」

斉「……庇うんですね。もしかして初恋の人だったり…?」

「そんなんじゃ……まあ、これでも昔からの腐れ縁ってやつだから」

斉「……僕だけ、なんにもないんですね」




少女漫画から顔を上げて壮馬の方を見ると、膝を抱えて俯いていた。




斉「江口先輩は友達で、木村先輩は幼なじみで、蒼井くんはメンバーで、なっちゃんは可愛がってる後輩で……それで、僕のことはなんですか。A先輩にとって、僕ってどんな存在ですか」

「………なんだよ急に。壮馬もかわいい後輩だよ。それに同じ天文部の部員だろ?」

斉「それじゃだめなんです!」

「だ、だめって……」

斉「僕はかわいい後輩だけじゃいやだ。同じ部員ってだけじゃやだ。………A先輩の、"特別" になりたいんです」

「何言ってんだよ。私にとって壮馬は充分特別な存在だよ?」

斉「本当ですか……?」

「もちろん。壮馬は誰よりも大切なかわいい後輩だ」

斉「……っ、……だから、それじゃだめなんですって………」

「壮馬?……どうした?急にびっくりするじゃんか」

斉「………これでも分かりませんか…」




立ち上がった壮馬はそのままベッドに乗り、ぎゅうっと私を抱きしめた。




「早く離せって、壮馬。……ッ!…たぁ〜……なにすんだよ」




押し倒された、よりによってベッドに……。




斉「簡単に家に来て、部屋に入って、ベッドに乗って……先輩ちょっと危機感無さすぎじゃないですか?……もしかして僕が男だってこと忘れてます…?」

「おい壮馬、シャレにならんから早くどけ」

斉「いやです。だってこうでもしなきゃ先輩僕のこと男として見てくれないから……」

「ちょっ、壮馬!壮馬ってば!!離せって!」

斉「僕病弱だけど、先輩みたいな女の子くらい簡単に押し倒せるんですよ…?王子様だってたまにはオオカミにもなるんだから………」

「壮馬!壮馬ッ!おい聞けってば!」

斉「ほんとはもうちょっと時間かけていこうと思ってた。けど……もう先輩のかわいい後輩でいるのは疲れました」

「疲れたって……」

斉「だからいい子は、やめますね…?」

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ななき。(プロフ) - ゆゆさん» すみませんみおとしてましたぁ!!コメントありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです!よろしくお願いします! (2020年11月15日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 昨日知り、全部読まさせて頂きました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 2487ef8f40 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 春さん» ありがとうございます!長くなるとは思いますがよろしくお願いします!がんばりますね! (2019年12月30日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます!! (2019年12月27日 15時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年12月27日 9時

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