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背の高い本棚 ページ15

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「ほんとによかったの?上がらせてもらって。もうすぐマイさん帰ってくるんじゃないのか?」

斉「いいんですよ。母さんも会いたがってましたし。それより飲み物持ってきますから、僕の部屋行っててください」

「わ、わかった」




なんかいつもより壮馬の表情が硬い。普段から作り物みたいに綺麗な顔してるけど、さっきから様子がおかしいように見える。……なんというかちょっと怖い。




(久しぶりに入ったな、壮馬の家)




相変わらずシンプルで、整理整頓された綺麗な家。

壮馬の部屋は白と黒、そして所々に緑の小物、ベッドやカーテンも深緑色だ。モダンな家具はきっとマイさんの趣味。
本棚には所狭しと小説が並べられておりジャンルは様々で、洋書や少女漫画、料理本に音楽雑誌なんかもある。




斉「気になるのでもあります?」

「あ、うん、面白そうだなって。人の本棚って結構見てて飽きないよね」

斉「……それもお友達の話ですか?」

「え?あ、まあそれもあるけど、その人の隠された本質や意外な趣味が見えてきたりするじゃん。実際に壮馬が少女漫画読むなんて驚いたし」

斉「読みますよ。こういうのに憧れたりします」

「〖ビターオレンジ〗〖ルークの空〗〖オールドスポート〗〖8日目の君に一輪の花束を〗……これぜんぶ学園モノ?」

斉「はい。そしてぜんぶ後輩が先輩に恋をする話です」

「へぇ、面白そうだね。見てこうかなー」




ベッドに腰をかけ少女漫画を開く。壮馬のベッドを背にするように床に座った。




斉「…先輩は、ほんとに今付き合ってる人いないんですか」

「え、拓也のこと?だからそんなんじゃないって。大切な友達だし、うん」

斉「じゃあ、木村さんはどうなんですか?」

「良平先輩?……なんであの人の名前が出てくんの」

斉「合宿の時…よく一緒にいたし、花火大会で二人を見たって人が保健室に……それで、気になって」

「良平先輩もそんなんじゃないよ。そもそも向こうが嫌ってるんじゃないかな」




小さい頃から一緒の親友と遊べなくなったのは、私が原因だった。私のせいで喧嘩までさせちゃって……、きっと嫌われている。




斉「先輩……あの人となんかあるんですか」

いい子の本音→←保健室の姫、または王子



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ななき。(プロフ) - ゆゆさん» すみませんみおとしてましたぁ!!コメントありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです!よろしくお願いします! (2020年11月15日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 昨日知り、全部読まさせて頂きました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 2487ef8f40 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 春さん» ありがとうございます!長くなるとは思いますがよろしくお願いします!がんばりますね! (2019年12月30日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます!! (2019年12月27日 15時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年12月27日 9時

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