どうしてこうなった ページ11
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「また三文字……」
朝。のそりと起き上がり携帯を見ると、また父親からのメーッセージが来ていた。
江「どうした?」
「わぁぁ!」
江「……え、そんな驚く?」
大きな声を上げてしまったことが少し恥ずかしくなって、誤魔化す。
「………いや、なんでも。父親から夜中に連絡が来て、それが超短簡なんだよ」
江「へぇ。でもまあうちもそんな感じだよ。おやじさんなんて?」
「『正月には帰ってくるのか』って。……なんか、母さんが一時退院出来ることになったっぽい」
江「へぇ! よかったじゃん。会いたがってるだろ」
「そうかな。しばらく会ってないからどうとも思われてないよ」
江「わざわざ連絡してくるってことは、遠回しに帰ってきてって言ってるんだろ?」
「………そう思う?」
江「知らんけど」
「知らんのかい………」
それからシャワーを浴びて、朝ごはんを作る。
江「おぉ、美味そ」
「あり合わせで作った割にはがんばったっしょ?久しぶりに真面目に作ったよ」
江「あれ、料理しないんだっけ?」
「一人暮らししてしばらくは反動で色々やってたけど、めんどくさくなってやめた。お前と一緒で学食やコンビニが多いだろ?」
江「たしかに。おれもカレーくらいしか作れねぇ」
入「お、花月ちゃん特製朝ごはんできた?」
「出来たよ。……朝ごはんの前に頭乾かしてきてよ」
入「りょーかーい」
増「………いい、匂い……」
「やっと起きた。まっすーもシャワー浴びてくる?それとも先食べる?」
増「………花月?」
「なに?」
増「だよな………そっか、江口ん家に泊まってたのか……」
これは、見るからに寝ぼけているようだ。
「よくわかんないこと言ってないで顔洗っておいで」
増「いえっさ」
朝ごはんを食べ終え、食器を洗い、いよいよテスト勉強。……かと思いきや、なぜかゲーム大会が始まった。
「わ、やっば……おい、今攻撃されると……あっ、あー、あーあ……」
増「花月、ほんとにゲームとかやったことないんだな〜」
「『テレビは一日2時間。ゲームやるなら本を読め。暇なら勉強かピアノをやってなさい』……って言うのがうちの父親の考えだからね。ゲームなんて、小学校のとき近所のお兄ちゃんたちとやった以来だよ」
懐かしいなぁ。
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ななき。(プロフ) - ゆゆさん» すみませんみおとしてましたぁ!!コメントありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです!よろしくお願いします! (2020年11月15日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 昨日知り、全部読まさせて頂きました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 2487ef8f40 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 春さん» ありがとうございます!長くなるとは思いますがよろしくお願いします!がんばりますね! (2019年12月30日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます!! (2019年12月27日 15時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年12月27日 9時