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幼なじみの妹《Yuuki side》 ページ32

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《Yuuki side》



町が東雲色に染まる頃。持っていた荷物を渡し彼女に手を振る。『また明日ね』と『おやすみ』を伝えたら、電車の扉が閉じた。

ゆっくりと彼女の最寄り駅から遠ざかり、景色が流れていく様子を眺めながら、昼間のことを思い出す。

幼なじみであり、妹のように可愛いAちゃん。




『……ひ、さしぶり。元気、そうだね』



『もう、………歌は、歌ってないよ』



『じゃあ、でーと楽しんでね』




遊園地で久しぶりに見たAちゃんはとても大人っぽく、お姉さんっぽくなっていた。

中学の時より何倍も綺麗で、儚くて、バッサリと切られた髪と少しダボッとしたメンズファッションが、彼女の華奢さを際立てているようだった。




(久しぶりだったからなのか表情は硬かったけど、また話せてよかったなぁ……)




甘いものとピアノが大好きだった、俺のもうひとりの妹のようなAちゃん。

男の子と遊園地に来るくらい成長した、かっこよくて綺麗になったAちゃん。


昔は引っ込み思案で俺や良平くんとしか遊べなかったのに、お友達と遊園地だなんて大きくなったなと、ひとりで妹の成長を噛み締める。






▪□▪□▪□▪






竹「かわいい子だったね、Aちゃん」

梶「でしょ?俺の自慢の妹」

竹「裕貴にはほんとの妹ちゃんがいるじゃんw」

梶「まあね。でも妹が産まれる前からあの子とは一緒にいたから。1つ上なだけなのに妙にお兄さんぶってたなぁ〜w」

竹「もうひとりいたんでしょ?幼なじみ」

梶「あぁ、良平くん?うん、元気で負け知らずで、同い年なのに兄貴って感じだったよ」

竹「じゃあ裕貴が次男だねw」

梶「元気な兄貴と人見知りな妹に挟まれた次男か〜。いろいろ苦労しそうだなぁー」

竹「でもまんざらじゃなかったりして?」

梶「……まあ、大好きだったから、あのふたりのこと」

竹「惚気ごちそうさまでーす」

梶「そんなんじゃないってw」






▪□▪□▪□▪






そう、ふたりは大好きな幼なじみ。

なのに、いつ間違ったんだろう…。俺が間違えたのかな。

久しぶりの再会《Yuuki side》→←誤魔化したくはないから



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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時

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