�将将将�.King ページ36
Aちゃんは俯く。いつものふわふわした空気が、ピンと張りつめている。
本当に悔しくて悔しくて、許せないんだろう。甘えてしまっているのが。
志「いつか離れていくんじゃないか……って？」
「はい」
志「そっか…。お前のこと、好きになれない理由がわかったよ」
Aちゃんは、少し眉を下げて首を傾げた。
「なんですか？」
怖がりなところも、笑って誤魔化すところも、過度に人と馴れ合わないところも。
志「おれと似てるからや」
おれたちはよく似ている。自己嫌悪、というやつだ。
きっと俺たちは、掴んでくれた手を離せもさず、握り返すこともできずにいるんだろう。
志「ねぇ、悪いんだけどおれたち、友達になれない気がする」
「残念ですけど、私も私と友達になりたくないです」
志「……で、どうする？」
「これ、貴方のお友達の言葉なんですけど、『友達の友達は友達』らしいですよ？」
志「……そっか、友達の友達は友達か。じゃあ、友達になってもしょうがねぇなぁ」
「はい、しょうがないですよ。私は私と友達になりたくないですけど、私はしま先輩と友達になりたいですもん。仕方がないってことで諦めてくださいw」
楽しそうに笑うAちゃんのように、おれは素直に笑えない。
似ているから見たくない時があるだろう。
でも、似ているからこそ分かり合えるところもある。
彼女の前で、おれが無理に笑うことは、これからないような気がする。
志「じゃあ、とりあえずなんか食い行くか、友達の友達のAちゃん」
「えぇ、友達の友達の志麻先輩」
めんどくさいおれたちの関係に、めんどくさい名前をつけて、『おれたちって心底めんどくさいな』って、笑えるといいな。
今はシンプルに、そう思う。
───
《Another story》─�帰�←�将将将�.King
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
