Piece54 ページ6
う「身体はもういいの？」
「へーきです。元々強い方じゃないし、こっちに来て最初は気を張ってましたけど、だいぶ慣れてきたんで溜まってた疲れが出たのかもしれませんね」
う「そっか」
「ご迷惑おかけしました」
う「いや、なんともなくてよかったよ」
いい人だなー。
う「ライブの後もそうだったけど気にかけてくれてるってことだろ。あの時のそらるさんの慌てっぷりったらなかったんだから。動揺して救急車呼ぼうとしてたし、坂田がいたからなんとかなったけどね」
「それは大げさ…w」
う「俺とまふで必死に落ち着かせたけど、泣きそうにしてた」
「そらくんが？」
う「そう。やっぱり心配なんだよAさんのこと」
「………私的には自分の方をもっと大切にしてほしいんですけどねー」
彼の幸せは？ 彼の喜びは？ 彼が一番楽しいことは？
彼の邪魔にだけはなりたくない。それなのに甘えて頼って……矛盾ばかりだ。
う「Aさんって意外とネガティブだよな」
「え、そうですかね？」
う「うん。もっと真っ向から物事を見れば、案外上手くいくものだよ」
「そんな単純なものですかねぇ」
う「遠回りより傷がつくから、みんな嫌がるけどね」
「………なんか、それっぽいこと言われた」
う「言ってみた」
子供みたいに無邪気に笑ううらたさんはそれはもうかわいくて、何に悩んでいたか忘れかけた。
中途半端に思い出されたからまた喉の奥がちくりと痛む。
う「気持ちは言葉にしないと伝わらないってやつ、俺あんま信じてないんだけどさぁ」
間延びした声でうらたさんが呟く。
う「相手を思っての行動なら、ちゃんと話し合った方がいいよ」
「そらくんになにか聞きました…？」
う「え、なにが？」
「いえ……」
『ねぇ、A』
『なに？』
『最近なんかあった？』
『へーき。なに藪から棒に』
『よそよそしいというか……俺のこと避けてない？』
『そんなことないよ。昔っから群れるタイプじゃなかったでしょ。そらくんだってベタベタされるの嫌いじゃん』
『いや、そうだけど……もしかして体調悪い？それともまだ遠慮してる？』
『へーきだってば！私もう大人だから。お兄ちゃんしてるそらくん好きだけど過干渉はやめて』
『………ごめん』
『別に。じゃあバイトいってきます』
『………いってらっしゃい』
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ななき。(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます！ですです！全然にわかなんですけどね(^-^;小ネタに気づいてくれるの嬉しいです！ (2020年9月6日 16時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 初コメ失礼します！あの、Piece81の冒頭のまふうらさかの会話なんですけど、もしかしてジョジョのやつですか？私ジョジョ好きなんですよね〜(関係ない) (2020年9月3日 17時) (レス) id: 79c7e82e9a (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - しおさんいつもコメントありがとうございます！好きって言ってもらえて凄く嬉しいです！テーマとか伏線の回収とかやっちゃうのでテンポ感は大丈夫だろうか、といつも悩んでいるのでそう言っていただけてほっとします。最後までよろしくお願いします(o^^o) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - ameさん» コメントありがとうございます！最後のラストどっちか迷ってどっちも書いちゃえってことで書き始めたので喜んで貰えて嬉しいです！少し長くなるかもですが最後まで付き合ってくれると嬉しいです。。 (2020年9月1日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - ななき。さんの作品はどれもテーマがあってそれに沿った綺麗な終わり方をしているので、夢じゃなくてちゃんとした小説を読んでいるかのようです。お付き合いした場合のエンドもとても気になります楽しみにしていますね！！ (2020年8月28日 23時) (レス) id: 47ac21f61f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2020年8月23日 17時
