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キーンコーンカーンコーン・・・
『よし!部活部活!』
「帰り支度は流石の早さだね。」
「行くか。」
今日は半人を捕まえる。
いつも以上に気合いを入れて部室に向かう。
あんな犯罪者野放しに出来ない。
『お疲れ様でーす。』
いつもの通りに部室に入ったのだけれど、何だろうこの空気。
皆が非常に不機嫌な気がするんだけど。
「どうしんだい?皆して。」
「冴えねぇ顔しやがって。」
「俺のせいですかね。」
『っ!』
ひょっこり物陰から現れたのは朝の話以来、すっかり忘れていた水谷君だった。
「大体、個人情報なんて教えられるわけないだろう。」
「然り。貴様が幾ら聞いたからとて探偵部の誰も答えぬ。」
仲良し1年コンビの敦君と龍君が息の合った掛け合いをしている。
「俺はA先輩の好きな物とか、嫌いな物とな教えてくれって依頼したんだけど。」
『え゛。』
何ソレ。
そんな依頼聞いたことありません。
「先輩のこと、ちゃんと知ることから始めようと思って。」
近付かれると見上げる形になってしまう。
『えっと・・・まぁそれは、真剣に考えてるってことになるの・・・かな?』
「莫迦か。」
腕を引っ張ったかと思ったら、中也はそのまま与謝野先輩へと私を放り投げた。
勿論、先輩はしっかりと受け止めてくれたので無事。
さらに奥の乱歩先輩の特等席の方へと押されて、入り口付近の2人と水谷君から1番離れている形となった。
「Aは乱歩先輩から昨日の場所で合っているかの確認と、出る準備しておいて。」
にっこり治から指示を出され、乱歩先輩を見ると既に地図を広げていた。
3人が話しているのを他のメンバーが見守る中、私は乱歩先輩の説明を聞き逃さないようにしっかりと聞いた。
場所は矢張り昨日の場所。
時間はあと30分程。
1人で歩いていれば必ず声を掛けてくる。
少し話を長引かせて、徐々に中也が近付き相手を押さえる。
その間に治が車の鍵を奪い、敦君が市警へ連絡。
動機など吐かせる為に乱歩さんは市警へ向かう。
此れが今日の作戦予定。
鞄にはボイスレコーダーを入れて、準備は万端。
なんだけど。
まだ何やら話している3人と、それを見守るというか苛苛しながら見ているメンバー。
苛苛も分かる、時間無いし。
『ねぇ、時間だよ。』
「俺、絶対引きませんよ。」
まださっきの話してるのか。
『1つ、私のこと教えてあげる。』
全員の視線が一斉に刺さる。
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月宮 柚妃(プロフ) - チョコレートさん» こんな駄作者の駄文をそう言って頂けるなんて・・・涙が止まりません(>_<)嬉しいです!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月29日 22時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - いつも楽しませて貰ってます!!このお話大好きです!!シリーズ化頑張って下さい!!これからも応援しております!! (2017年9月29日 22時) (レス) id: 66cc8ffaf1 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - 赤珠(元 チョコうさ。)さん» コメントありがとうございます!学園シリーズで検討したいと思います!ありがとうございます(*^^*) (2017年9月28日 7時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(元 チョコうさ。)(プロフ) - 月宮 柚妃さん» 一度オチを付けるか付けないかして、そのまま学園シリーズというのは如何ですか? (2017年9月28日 6時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - hinatabokkosunnさん» ありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!更新をお待ち下さい(*^^*) (2017年9月24日 12時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年9月22日 13時