【文スト】●探偵部●

〈30〉 ページ31

『終わったー！！！』


地獄の4日間、やっと終わったよ。


「雨もやんだようだね。」


テスト中に降っていた雨も上がって日が射してる。


『テストも終わったし、天気も良くなって気分良いね！』


「中也は私には追い付けないけれどね。」


「うるせー！手前は問題知ってるようなモンだろ！」


今日も二人は通常運転。


部活は何かあるかなー。


両脇であんまりにもずっと喧嘩を続ける二人にいつもなら肩パンチを入れるんだけど、テスト終わりで気分が良いから聞き流して鼻歌を歌う。


『おっはようございまーす！』


部室を開ければ知らない女の子と話している国木田と敦くん。


『依頼？』


聞けば少し離れている鏡花ちゃんが頷く。


「此れは福沢先生にお願いするしかないな。」


「なンだ？」


国木田が話を終えて私達の所に来た。


「私達では無理な案件かい？」


「恐らく異能力者だ。だが、制御が上手くいかない。」


『何の能力？』


小柄で大人しそうな女の子。


「自分の周りの天気を操る。」


『へぇ〜便利！』


出掛ける時とか台風の時とか、自分の周りは天気良く出来るんだ。


「だが、制御が出来ずにここ最近雨になっていたそうだ。」


「あの雨はその子が原因だったのだね。」



『だから光のカーテンが毎回あったんだね。』


あの境目までが能力の範囲内なんだね。


「だからこの件は福沢先生に頼みに行く。俺は出るから後は頼んだ。」


福沢先生の能力は私達探偵部には勿論、自分の生徒だと分かっていれば発動する。


だから、あの子と福沢先生が話をすれば解決だ。


「俺らの出番は無しだな。」


中也の言う通り、私達に出来ることは無い。


「これ。」


『ありがとう。』


鏡花ちゃんが手紙を沢山くれた。


勿論、ポストに入っていた恋文やら何やら。


「ンで、こンなに・・・。」


「増えたねぇ。」


『ファンレターじゃん。』


文化祭のコスプレ以来、手紙が増えている。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何だか掛け持ちしてるクセに次回作の構成が浮かんできては書きたくなる・・・いけませんね。●探偵部●はシリーズなので続きますが、他に連載中の物がどれか完結したらにしますので。


●探偵部●の更新遅くてすみません・・・。お付き合いありがとうございます(＞_＜)

〈31〉→←〈29〉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す