＊１２話 ページ14
暗い中私はまた落ちていゆく...
光がだんだんと大きくなり、そして包まれる。
また、あの時と同じようにそこで意識が途切れた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
目が覚めた所、そこは...森！？
あのオッサン、どこに飛ばしてんだよ！はぁ...
で、どこだろう。てゆーか、本当に私はトリップしたのかな？
...でも、なんだか会うのはきまずい。
夏目にとっては随分と昔の事なんだろうけど、
私にとってはついさっきの事なんだ。
そして彼...夏目は私のことを嫌っているだろう。
嫌な思い出しかないのに、会ってまた嫌な思い出を掘り起こすだけになるかもしれない。
私は夏目をきづつけてしまった。
それは事実なんだ。どんなに時が経とうとも...
モヤモヤと考えていると涙が出てきた。
私はなく資格なんてないのにっ。
泣きたかったのは夏目の方なのに...！
それから、どうにかして私は泣きやみこれからの事を考えていた。
すると、どこからか
ガサガサ ガササッ ガサッ
突然草村から音がした。
音がした方に目をやると...
そこには成長していた夏目の姿があった。
『！？』
私にはまだ会うという心の準備が出来ていなかったため
思わずその場から全力疾走で逃げた。
しばらく走っていると神社に着いた。
私はそこの階段に腰かけた。
とっさに逃げてしまったけど、これからどうしよう。
そもそも夏目は私の事覚えているのかな？
でも...覚えてるわけないか。
随分昔のことだし...。
覚えてても、思い出したくない記憶だろうし。
ってか、夏目の隣にニャンコ先生居なかった。
たまたまかな？...もしかしてっ私のせいで！？
...じわっ
目の周りが熱くなって鼻がツンとする。
ポタ、ポタ 涙が次々と流れてくる。
怖くなった。
もし、夏目が先生と出会えてなかったら...
そしたら、これから出会う色んな人達と出会えなく
なっているかもしれない...
もしかしたら、田沼や多軌や名取さんにも...
どうしよう、どうしよう、どうしよう！？
考えれば、考えるほど怖くなった。
ボタボタと滝のように涙がが頬をつたう。
たとえ今会ったとしても、どうせ私は妖扱いだろう。
なんせ、あの時と同じ幼少なのだから。
私はそこで１人淡々と泣いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆sinri★ - いきなりですけどいません紙人形が髪人形になってました… 気にさわったらすいません… あとお気に入り登録しました♪ (2017年4月29日 13時) (
レス) id: f95f0f9f0f (このIDを非表示/違反報告)
紫小夜(プロフ) - みはしのさん» ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))完結してもなおコメがくるとすごく嬉しいです♪♪続編の方も良ければお立ち寄りください (2016年11月28日 10時) (レス) id: ae95ac8a3b (このIDを非表示/違反報告)
みはしの - おおおお面白いです…夏目くん!!可愛すぎかっっ!!夢主さん!!可愛すぎかっっ!! (2016年11月27日 15時) (レス) id: 9a292b623f (このIDを非表示/違反報告)
紫小夜(プロフ) - 寂しいリンゴさん» 指摘してくださってありがとうございます。 (2013年11月6日 22時) (レス) id: 998ff141f6 (このIDを非表示/違反報告)
寂しいリンゴ - きづつけるじゃなくてきずつけるですよ (2013年11月6日 17時) (携帯から) (レス) id: 82462bbf0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫小夜 | 作成日時：2013年7月17日 17時
