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作り笑いが9 ページ11

Aside

燭台切「主少しいいかい?」


燭台切光忠の声が聞こえた。

開けたばかりの窓を閉めて作り笑いをした。

燭台切光忠には入ってきてもらって要件を聞いた。


燭台切「今日の見習いさんの歓迎会だろ?」

「あぁ、資金ですね、今お渡し致します」

燭台切「あ、いやそういうのではなくてね」


モジモジとしだした燭台切光忠。大予想はついている。


燭台切「主も良かったら一緒にどうだい?今日は皆で食事した方がいいと思ってね」

「……なるほど」


めんどくさい。

漏れ出そうな言葉を抑えて私は笑った。彼だって悪気がある訳でもない。ただ、私が自己中なだけである。

それでも私は彼らと関わる気がない。この先もそうだと思っている。


「ですが、仕事も残っていますし」

燭台切「…いつも仕事しているじゃないか、たまには息抜きも必要だよ」


何を言っても言いくるめられそうだ。言い合っていても時間が過ぎるだけだ。

今日だけは、と言い訳をしてその話を承諾した。


「では、私はなにか買ってきましょうか、お酒とか諸々」

燭台切「いやそれも僕達でやるよ!それにお酒はまだ沢山あるから大丈夫だし、主は呼ぶまでゆっくりしててくれ」

「そうですか、わかりました、私はこちらにいますね」


燭台切光忠は部屋出ていった。窓を開けて外をぼーっと見つめる。

仕事する気が無くなったのだ。

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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時

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