作り笑いが8 ページ10
Aside
簡単な日程を伝えて見習いと堀川国広は部屋を出て行った。こんのすけはまだ部屋に居た。
「どうしましたかこんのすけ」
早く出て行ってくれ。
本音はそれだが、仕事をしたいためいなくなって欲しかったのもある。
こんのすけ「…私は審神者様の考えが分かりません」
「当たり前でしょう、考えなんて皆見えないものですよ」
こんのすけは悲しそうに消えてしまった。この部屋に誰もいなくなったことを確認して作り笑いから無表情となる。いつもの如く窓を開けた。
「はぁ」
こんなにも人と喋るのは久々なのもあって私はかなり疲れている。元々から人と話すことすら面倒くさがりな私にとってはここ2日でかなり色々な方と喋った。それもあってもう誰とも喋りたくなんてなかった。
まぁ見習い様に関わらないといけないから喋らないとだけど。
そういえばまだ残された仕事をやなればならない。今日は畑当番と馬当番のみでそれ以外の刀剣男士は非番だ。なぜなら今日は見習い様の歓迎会があるからだ。そこで問題が起こる。お金である。
どうせ飲み食いするから金がまだかかるだろう。審神者は高収入だと聞いていたのに結局本丸運営で大体が無くなる。政府から支援は貰えるけどその支援金もすぐそこを尽きるから私の財布から出すしかない。
それもあり毎回私は金欠である。貯金はできるだけているけど、出来ていない月がほとんどである。
でも刀剣男士にはとても感謝しているから金がかかろうがなんだろうが贅沢してもらわないといけない、と私が勝手に思っている。
燭台切「主少しいいかい?」
燭台切光忠の声が聞こえた。
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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時