たった二文字が言えなくて 【朔間凛月】

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凛月side



続々とクラスメートが教室に入ってくる中、俺は何となくモヤモヤしていた





別に、俺には関係ないし





そう自分に言い聞かせても、気分は晴れない





このままじゃ、気持ちよく寝れないじゃん





とりあえず授業をサボろうと思って教室を出ようとしたら





貴「授業、始まるよ〜？(ﾆｺｯ」





めんどくさい奴に捕まった





っていうか笑顔怖いんだけど





貴「さぁ席に座ろうね〜♪」





凛「痛い痛い…はぁ……分かった、授業出るから手引っ張んないで」





貴「全く、すーぐサボろうとするんだから」





凛「別に俺の勝手でしょ」





貴「また留年したらどーすんの？」





凛「留年なんて気にしてないし」





貴「…今年は留年しないでよ」





急に真剣な顔になったA





凛「なんで？」





貴「そ、それくらい自分で考えろバカ！！」





凛「いきなりバカって言うの禁止〜」





貴「良いから！とにかく授業受けてよね！」





そう言って、自分の席に戻っていったA





と同時に、チャイムが鳴った









一時間目が終わった





授業ってこんなにめんどくさかったっけ？





眠いし、退屈だし、寝てたらま〜くんか先生に起こされるし





皆ほっといてよねぇ





今は休み時間





寝ようと思ったけど、何となく眠れなかったから頬杖をつきながらAを見ていた





A、珍しくぐでーってしてる





貴「めっちゃ眠い……」





み「眠いん〜？ほんなら、俺が飴ちゃんあげよか〜？」





隣は、最近また活動してるどっかのユニットの子





貴「マジで？貰う〜」





み「ええで〜♪目が覚めるように、このハッカのど飴あげるな♪」





貴「ん、ありがと……めっちゃスースーする(笑)」





み「せやろ〜？目ぇ覚めたんとちゃう？」





貴「まだ眠い…」





嵐「何のお話かしらァ？」





み「なるちゃん！あのな、Aちゃん、眠いらしいんよ〜」





貴「ふあぁ……あ、やばい、凛月化してる…」





嵐「こらっ、起きなきゃだめよ〜？(ﾑﾆｰ」





貴「ふにゃっ……ほっへひっはらにゃいれ〜」





嵐「和むわァ」





み「Aちゃん、かわえぇなぁ〜」





貴「とりあえるほっへひっはるな〜！」





なんであんなにほのぼのしてんの？





俺といるときはバカしか言わないくせに





……なんかやだ







(ま〜くん)


(なんだ？)


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(は？！)

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