たった二文字が言えなくて 【朔間凛月】

スキ 4 ページ5

凛月side



貴「おはよー」





凛「おはよー」





貴「ちょ、真似すんなし」





凛「いーじゃん別に」





嵐「ウフフ、二人ともおはよう♪」





貴「あ、お姉ちゃん！…だけ？皆は？」




嵐「皆はまだよォ。今日は遅いわねェ」





凛「ふーん…ふあぁ…ふ…眠い(ｺﾃﾝ」





Aの肩借りちゃえ〜





と思ったら、Aの肩の位置が低かった





首痛めそう





そっか、いつもは電車内で座ってる時に肩借りるから分かんないけど





Aってこんなにちっちゃいんだ





凛「ねぇA」





貴「何？」





凛「身長伸ばして」





貴「自分が背高いからって、背低いのを気にしてる奴にそういうこと言っちゃだめだって習わなかったんですかー」





凛「習ってないし、第一そんなのどこで習うの」





貴「独学」





嵐「違うわよAちゃん、そういうときは''小学校で習わなかったの？''って言うのよ」





貴「あ、そうなの？よし、take2。バカめ、小学校で習わなかったのか？」





凛「待って誰それ。Aじゃない」





貴「良いでしょ、こっちの方がかっこいいの」





凛「中二病」





貴「断じて違う。次言ったら背骨折るよ」





凛「また背骨折るとか言ってる〜物騒だねぇ」





貴「バカの態度が改変されない限り、私は背骨を折るという言葉でバカを脅そうと思う」




女の子がそんな物騒なこと言って…





まぁ、Aのこと、女の子だって思ったことないけど





強いて言うなら……





生物？





貴「誰が生物だ！」





凛「勝手に人の心読まないで」





貴「ふんっ！生物なんて言うやつはもう知らない」





凛「じゃあ人間」





貴「……吸血鬼のくせに。吸血鬼の方がよっぽど中二病だっつーの」





凛「俺は本物なの。だから中二病じゃない」





真緒「はいはい、低レベルな争い禁止な〜」





貴「え、真緒？！いつからいたの？！」





真緒「Aがtake2って言ったところから」





凛「中二病発言聞かれちゃったね〜」





貴「だから中二病じゃないし！」




嵐「ウフフ。二人とも、巷で話題のケンカップルなのかしら？」




貴「な、カップルじゃないから！凛月とカップルとか、こっちから願い下げだし！」




……ふーん




別に、そんなこと言われたって俺には関係ないし




ただちょっと…何となく嫌なだけだし




(…)


(ウフフ、モヤモヤしてるのかしら？)


(……うるさい)

スキ 5→←スキ 3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す