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凛月side



凛「そんなんで、ちゃんと仲直りできるの?」





あ「むしろこれで仲直りできなかったら、助けようがない…」





凛「……分かった。言われた通りにする」





あ「うん!じゃあ、帰りにね!」











真緒「帰ろうぜ!」





貴「うん」





凛「あー……俺、帰んない」





真緒「何かあるのか?」





凛「あんずと帰る」





ピクッ、とAが反応した……ような気がした





真緒「そっか……じゃーな、凛月!また明日!」





凛「じゃーね」





貴「あんずちゃんに迷惑かけないでよ」





凛「言われなくても分かってるし」





貴「……じゃあね」





凛「はいはい。じゃーね」





不機嫌そうに言い放ち、帰って行ったA





凛「作戦、かぁ……」





成功の兆しが見えてきた






貴方side



真緒「今日もあんずと帰んのか?」





凛「うん。あ、もしかしてま〜くん寂しいの?なら、一緒に帰っても良いよ」





真緒「そんな子供じゃねーよ、俺は!」





凛「子供でしょ、少なくとも俺より子供」





真緒「年齢的にはな。でも、精神年齢は俺の方が上だと思うぜ」





凛「年寄りま〜くん」





真緒「誰が年寄りだ!」





あ「凛月、お待たせ!あ、真緒くん達もいたんだね!」





あんずちゃんが、笑顔で教室に入ってきた





凛「ちょっとあんず……あんまり俺を待たせないでよ」





あ「ごめんね!」





凛「膝枕してくれなきゃ許さない」





あ「はいはい。おいで?」





凛「♪」





ズキッ、と胸の奥が痛んだ





あんずちゃんの膝で幸せそうに眠る凛月





愛らしいその寝顔は、私にとって最悪な『失恋』の二文字を彷彿とさせた




まさか、ね





でも、あんずちゃんは凛月と仲が良いみたい





……そっか、そういう関係なんだ





もう二人は、私から離れてしまったんだ





貴「行こ、真緒」





真緒「お、おい!手引っ張んなって!」





あそこにいてはいけない





邪魔しちゃいけない





でも、そう思えば思うほど





貴「ふっ……うぅ……り、つ……」





涙が溢れてくる





廊下に出た私を、そっと抱きしめてくれる真緒




背中をぽん、ぽんと叩いてくれる





あぁ、やっぱり世話焼きだね、真緒は











真緒「落ち着いたか?」






貴「ん」






真緒「……じゃ、帰ろうぜ」






貴「うん」





何も聞かない真緒に感謝した



(真緒が幼馴染みで良かった)

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如月マロン(プロフ) - りんごさん» すみません、返信が大変遅くなってしまいました……ありがとうございます!今日から進めて行きますね! (2016年8月9日 8時) (レス) id: 8a8ae8c313 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごいおもしろいです!更新まってます! (2016年6月20日 18時) (レス) id: 1ce286ef68 (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 眉無さん» わあぁありがとうございます!!更新頑張ります!! (2016年3月31日 14時) (レス) id: 8a8ae8c313 (このIDを非表示/違反報告)
眉無(プロフ) - 凛月かわいいですねっ♪更新頑張ってくださいっ (2016年3月31日 14時) (レス) id: 5ceb00af48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月マロン | 作成日時:2016年3月30日 20時

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