繰り返し見る、悲しい過去の話 ページ5
貴方side
あれ……ここはどこ…？
『この世界は、時として残酷なのです』
あぁ…またですか…
何度目でしょうか、この夢を見るのは
『私は貴方に魔法をかけます』
“どんな魔法をかけてくれるのっ？”
幼い私が、そこに立っている
何も知らない、無邪気な私が
『貴方が幸せになる魔法です』
“え？A、幸せだよ！！ママといられて、幸せだよ！！”
『ごめんなさい、私はもう、この世界にはいられないの』
“どういうこと…？”
『私は…世界をも変えてしまうような、巨大で恐ろしい魔力を持っているの………隠していて、ごめんなさい』
“せ…世界を変える…？！”
『そんなことになったら、皆、困ってしまうでしょう？』
“…うん”
『貴方は、私がいなくても、一人で強く生きられますか？』
“っ……出来ないよっ！私には…私にはママがいないと…！！”
『大丈夫よ。貴方の人生のパートナー選びは、ママに任せてくれれば良いわ』
“パートナー……？”
『Aは、“運命の赤い糸”って知っているかしら？』
“…ううん、知らない”
『そうよね、まだ小さいものね……“運命の赤い糸”はね、将来、必ず一緒になる、運命の人と繋がるの』
“運命の…人……”
『貴方に、“運命の赤い糸”が見える魔法をかけます』
“Aに…？”
『そう、Aに……貴方には、私と同じようにはなってほしくないの』
“ママ…幸せじゃないの…？”
『いいえ、幸せよ……ただ、求めていた幸せとは、少し違っていたけれどね』
“そうなんだ…”
『…時間がないわ。A、動かないでね』
“…うん”
『幸せ来たれり、無邪気な少女に。我、一生を捧げなり。光は幸せの道しるべとなり、闇は過去と共に遠くに消し去れ。彼女と共に歩む者が、彼女の運命でありますように……赤い糸よ、少女に力を貸したまえ！！』
“っ！！ま……眩しいっ………！！”
・
揺さぶられてる…？
声も聞こえますね
真緒「お……A…起きろっ！！」
貴「は、はいっ！！」
真緒「ったく……何寝てんだよ…」
貴「あれ……いつの間に授業が終わっていたのでしょうか…」
真緒「な、お前授業から寝てたのか？！」
貴「そうみたいですね」
真緒「そうみたいってお前な…」
今は何時だろうと思い、手元を見た私は
服の袖口が、涙で濡れていることに気が付きました
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水無月のぞみ - さすがにこの終わりは納得しないよ。 (2022年3月10日 11時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 冬菜さん» 真緒くんは、私の中で優しいイメージなので♪底なし沼ですか…では、頑張って、お話の世界に入り込めるような作品にしますね！ (2016年2月28日 9時) (レス) id: 7fdbc2c919 (このIDを非表示/違反報告)
冬菜(プロフ) - 如月マロンさん» 真緒君優しいです♪( ´▽｀)赤い糸が見えるっていいですよねぇ。このお話は私にとって底なし沼です(･･;) (2016年2月27日 22時) (レス) id: e51d897d6d (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 冬菜さん» わ、この作品にての初コメです！！ありがとうございます！！ロマンチックに書けたら良いなぁって感じです！！タイトル詐欺にならないように気を付けます！ (2016年2月21日 21時) (レス) id: 7fdbc2c919 (このIDを非表示/違反報告)
冬菜(プロフ) - とっても面白いです！赤い糸ってロマンチックです！更新楽しみにしてます！ (2016年2月21日 21時) (レス) id: e51d897d6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月マロン | 作成日時：2016年2月21日 0時
