あんさんぶるな王子様【短編集】 (ページ7)

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♪大神晃牙【リクエスト】ページ7

※リクエストにより、夢主様はメイドではなく姫となっております。ご了承下さい。

晃牙side

晃「で？何をすれば良いんだよ」

貴「んー…お菓子持ってきて」

晃「チッ、めんどくせぇ…」

貴「よろしくー！」

くっそ…！

なんで俺様がこんなことしなきゃなんねぇんだよ！

……まぁ、負けたのが悪いんだけどよ

事の始まりは、一時間前にやったゲーム

そのゲームに負けたら、負けた人が勝った人の言いなりになる、という罰ゲーム付き

…で、俺様は負けたから、Aの執事になることに

あぁうぜぇ、執事なんかテメーには腐るほどいんだろうが

なんで俺様なんだよ…！

⚫

晃「ほらよ！」

貴「''お持ち致しました''」

晃「……お持ち致しました」

貴「はい、良く出来ました♪」

晃「くっそ、俺様で遊びやがって…！明日ただじゃおかねーからな！」

貴「……明日もお城に泊まってくれるの？」

晃「しょーがねーだろ、国王の会議が終わんねぇんだから」

俺様は、Aの国の隣の王子

今は、国同士の会議に俺様の国の王が出席してるからAの城に住ませてもらってる

貴「やった！明日も晃牙といられるっ！」

晃「あ？どういう意味だよ、それ」

貴「えっ……？あ、明日もあんたを執事にして使うことが出来るから楽だなって話！」

晃「テメー、俺様を道具か何かと勘違いしてんだろ！」

貴「してないよ！」

晃「してる！」

貴「してない！」

晃「ぜってーしてる！」

貴「してないって！だって道具ならお金で手に入るけど、晃牙はお金じゃ手に入らないんだもん！」

晃「……は？」

貴「あっ……な、なんでもない…」

晃「最後まで説明しろ」

貴「……怒んない？」

晃「とりあえず話せ」

貴「……私は、国の姫だからお金で欲しいものを手に入れてきた。自分の別荘、ペット、家具……でもね、晃牙の心だけは手に入らなくて」

静かに俯いたA

貴「ずっと前から、好きなんだよ。だから今日は、執事になってもらったの。執事なら側にいられるでしょ」

晃「……ほんっとテメーはバカだな」

貴「ひ、人が勇気だして告白したのに…！」

晃「執事と姫じゃ、結婚できねーよ」

貴「っ……」

晃「でも、俺様とテメーなら王子と姫で結婚出来んだろ」

貴「！」

晃「一回しか言わねぇ……俺様と結婚しろ」

貴「はいっ！」

強引な求婚も、俺様らしくて悪くないと思う