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午後。私は、行き付けの喫茶店に足を運んだ。
喫茶店の名は『あんていく』。珈琲も美味で、申し分がない。なにより、看板娘の女の子だ。
深い藍色の短髪をさらりと揺らす、ややふくよかな胸元と美貌を持った超美少女である。
私は産まれてこのかた、友達なんて欲しいと思ったことはないが、かわいい女の子は欲しいと思っても減るもんじゃないのである。
勿論、ゴブリンではなくヴィーナスならの話だが。
「お待たせしました。」
注文した珈琲が運ばれてきた。良い香りだ。
この店の珈琲と看板娘についてなら小一時間語り続けられる自信がある。
読んでいた本を置いてお礼を言おうと顔をあげると、視界に映ったのは深い藍色だった。
「あ、ぉ、あ、ああ、あり、ガト......ござます。」
キョドってしまった。キモいとか思われただろうか。
いや、まあ別に良いんたけども......。
せめて、その端正な顔立ちを目に焼き付けておこうともう一度顔をあげた。
「__いえ、いつも飲んで頂いて光栄です。」
天使がいた。
その柔らかな微笑みに硬直していると、看板娘ちゃんは踵を返してカウンターへ戻っていく。
なんて純真な女神......あの子に惚れた......。
電話帳には『○mazon』、『BOO○・○FF』、『ビデオイン○メリカ』くらいしか乗っていないが......一人くらい、女の子の名前を乗せたって......お咎めなんてない筈だ。
というか寧ろご褒美......再び、華麗な足音が聞こえてきたぞ。さあ、今すぐに行くのだA！ まずは名前を割って、そこから電話番号を......。
「お名前なんていうんですか？」
「霧嶋トーカですけど......。」
「霧嶋さんはッ、恋人はいるんですか！？」
「え......えっと......いっ......いっ......いませんっ！！」
おいこら陽キャ！！
足音が再び遠ざかった。今度は足並み速く。看板娘ちゃんに声をかけたのは、陽キャっぽい男だ。
髪の色も明るい。そして、隣に誰か一人いる。誰だ、あれ......黒髪の......金木研だ。
まあ良い。今までの傍観で培った分析力であいつの立ち位置を割ってやる......『スクールカースト一軍』、『ランクB』といったところか。誰にでも壁を作らず接する人気者タイプ......ちっ、悔しいが負けたぜ。
電話帳に乗る筈だった女の子の名前も結局は乗らなかったが、別に良い。
別の報酬があったからだ。そう、名前を知れたこと。
私は、本のページをめくった。
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清水。 - 当時の私は社会への憎しみとか、そういうのを持ち合わせていたのかもしれませんけど、もう分からないです。私は変わりました。ごめんなさい。どうしても主人公の言葉が紡げない。もう待ってる人はいないでしょうけど、本当に申し訳ないです。 (2020年7月13日 0時) (
レス) id: 0eb0a2954a (このIDを非表示/違反報告)
清水。 - 皆さん更新してなくてすみません。作者です。パスワード忘れたのもあるんですけど、多分もう私にはこの作品の続きが書けないと思います。主人公の気持ちが分からなくなってしまいました。 (2020年7月13日 0時) (レス) id: 0eb0a2954a (このIDを非表示/違反報告)
（＾∇＾） - すっごい、面白いです！続き描いて、欲しいです！！楽しみにしています！ (2019年11月22日 17時) (レス) id: 752347c070 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 私、こういう作品好きなのですが書くのやめてしまわれましたか？ (2018年12月21日 4時) (レス) id: 50d32aa5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：静水。 | 作成日時：2018年9月15日 1時
