彼女が死んだ。【文スト】

【ジ】〜森鴎外、エリスの手紙〜 ページ3

彼女が死んだ。
優秀な作戦参謀長だった。

君は太宰君より少し年上で、幼少の頃からずっと私に仕えてきた。
双黒の纏め役で、何処からどんな喧嘩といざこざが舞い込んできても、解決して帰ってくる。

喧嘩両成敗、ってのはこれの事なんだろうか、なんて思った事もあったね。

エリスちゃんは、君が来ると何時も喜んでいたよ。
私に対しては何時も通り扱いが雑だったけれど、ね。

其れは兎も角。
君が部下を庇ったと聞いて驚いたよ。

君はそんな人間じゃ無いと思っていたら意外とそうでも無かったらしい。
君はやっぱり、根っからの優しさ故に身を滅ぼしたよ。

私は君に幸せになって欲しいと思っていた訳では無いはずだったんだけど、何だかんだ云って君が居なくなってみると悲しいものだ。
ポートマフィア全体が静けさに包まれている様でね。

一部の人間＿＿＿＿＿芥川君や中原君等＿＿＿＿＿は仕事が前より一層残虐な物になった。

ポートマフィアの首領としては、仕事の手間が省けたと喜ぶべきだろうね。
だけど、私一個人としては、君という故人を偲ぶ事にしよう。

親愛なる君の冥福を願って。








何から書き出して良いか分からないから、私は思い出をいっぱい書こうと思うわ！

先ず、初めてポートマフィアに来た時よね。
私、同じくらいの遊び相手は貴女が初めてだったのよ？嬉しかったわ。

其れから、誕生日。私は異能力だから誕生日が無いけど、一緒にお祝いしたのよね！
リンタロウに頼んで置いたケーキ、すっごく豪華だから『私がこんなの貰って良いのかな』って云って。甘いは正義！だから良いのよ！

あとは、一緒にお絵描きしたり、お出掛けしたり。

すっごく楽しかったわ。
だから、また一緒に＿＿＿＿＿＿＿


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最後の方は滲んでいて読めそうに無い。

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良い部下が、死んだ。


大好きだった遊び相手が、死んだ。

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