episode4 ページ4
成宮
朝方、ソファーで寝てしまったため、寝付きの悪かった俺は、いつもより早く目覚めてしまい
寝室に、あの子の様子を見に行った
俺を見て、思考回路が停止したように固まってしまったその子
そうかと思えば
『なんで…死なせてくれなかったんですか』
「だって…だって私は生きてても仕方ない!」
って言う始末
その時の、その子の顔が、痛みとか悲しみとか
全部背負い込んだようだった
『私は……ッ』
その言葉の先がわかってしまった
けどそれは、本心であって
本心じゃない気がして、言わせたくなかった
・
成「てことなんだよねぇ…訳ありだよね」
御「……だろうな」
結局その子は、まだ高い熱に負けて、再び意識を失った
それと同時に家に来てくれた一也と、その彼女の紹巴
ついでに言うと、紹巴は俺の双子の妹
紹「めちゃくちゃ弱ってるね、あの子」
「たぶん、免疫力とかも相当低い」
様子を見に行ってくれてた紹巴が寝室から出てくる
成「だよねぇ…どうしよ」
紹「どうしようって…けど、あの痣は…」
紹巴曰く、樹が言っていたように、相当酷いらしい
御「とりあえず、あの子の体調戻すこと優先に考えよーぜ、その後のことはそれからだろ」
成「うん……だよね」
紹「後で女の子の着替え持って来てあげる」
成「ごめん、ありがと」
そうして帰って行った2人
帰るっていっても、マンション同じなんだけどね
成「あーもー…どうすんだよ」
「てか、あいつに知られたらやばい……」
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玲海(プロフ) - 欅千広さん» どっちも思いつきですけどね。でも優しい話にはしたかったので、伝わったのなら良かったです。ありがとうございます。 (2020年2月26日 2時) (レス) id: c35e0428ec (このIDを非表示/違反報告)
欅千広 - いちごみるく・勿忘草など読ませて頂いて、どれも人の温かさなどが伝わるお話でした。毎日、楽しみにしてます。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海姫 | 作成日時:2020年2月20日 0時